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生地胴=ジーンズ論

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「生地胴とジーンズは似ている」 誕生から今日に至るまでの変遷、両者の魅力などなど、共通点が多くある生地胴とジーンズの話です。
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2023年8月の記事一覧

#36 生地胴=ジーンズ論 vol.11

#36 生地胴=ジーンズ論 vol.11


◾️20 ブランドの確立

1870年、仕立て職人のヤコブ・デイビスが大柄の木こりから「ズボンのポケットがはがれてしまうのでなんとかならないか」との要望を受け、リベット(鋲)をポケットの両端に打ち付けて補強した。これが大当たりとなったものの模倣品も出回るようになったことから特許出願を試みるも、その費用の68ドルという大金を捻出できなかったため、リーバイと提携の上費用を折半し、特許出願を果たすの

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#37 生地胴=ジーンズ論  vol.12 完結

#37 生地胴=ジーンズ論  vol.12 完結

■完結 生地胴=ジーンズ論

ダメージを臆せずに使うことを出発点とし、それが共通項といえる生地胴とジーンズは、その後の歩みにおいて普及しながらも徐々に用途を広め、存在をファッションにまで昇華させていった。

インディゴブルーのジーンズはブラックやホワイト、ブラウンなどのカラーが試され、シルエットにも多様性が増した。生地胴も同様に革を拭き漆に仕上げたり、表面は素地のままに下地の布地に色を加えたタイプ

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