Undine ウンディーネ(仏名はオンディーヌ)
【水の精ウンディーネと騎士フルトブラントとの悲恋物語】
自然そのままに自由に生きていた水の精ウンディーネは、人間の騎士に求婚され、「魂」を持つことができ、情の深い優しい女になった。
水の精の掟では、夫は妻を水上で罵ってはいけない。その禁を犯すと妻は水の中の水晶宮に閉じ込められてしまう。そして夫がほかの女をめとった場合水精自身が夫の命を奪うきまりがあった。
騎士はウンディーネと結婚後、度重なる精霊たちの出現や自然災害にうんざりし、水の上でウンディーネを罵ってしまう。ウンディーネが水中世界に引きずり戻されると、妻を死んだと思い、別の女性と結婚式を挙げてしまう。ウンディーネは禁を破った夫の前に現れ、くちづけをし、夫の命を奪うのだった・・。
ドイツロマン派小説フーケの「ウンディーネ」は、ジャン・ジドロウの戯曲「オンディーヌ」、ヘンツェのバレエ曲など、様々なアーティストにインスピレーションを与えています。
今日は、ラヴェルのピアノ「夜のガスパール」から1曲目「オンディーヌ」を聴いてみました(フーケの物語そのものが題材ではなくベルトランの詩に基づいています)。
透明感のある麗しき乙女、アリス=紗良・オットさんのピアノで。
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