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沼野雄司「現代音楽史」(2021年1月25日刊行)


最新の論文を踏まえた「現代音楽」の動向を概観できる貴重な解説書を読んでみました。20、21世紀の世界史の流れとともに現代音楽を解説しているので、歴史や芸術全般が好きな人にもおすすめです。名前を聞いたことがある有名な作曲家はもちろん、知らない作曲家や作品が網羅的に紹介されており、必ず発見があると思うので、この春、新しい扉を開いてみませんか?

 1章:現代音楽の出発点、シェーンベルクの「私的演奏協会」団体の発足
2章:ストラヴィンスキーなどの「新古典主義」
3章:旧ソ連やドイツをはじめとする、戦前の全体主義の音楽
4章:第二次大戦後の前衛音楽ー抵抗の手段としての数
5章:電子テクノロジーと「音響」の発見
6章:「1868年」をめぐる問題
7章:「新ロマン主義」と「新しい複雑性」という二極で揺れ動く80年代の音楽状況、二項対立とは異なった角度に位置するフランスの現代音楽、共産圏の消滅による音楽の影響
8章:21世紀の音楽

藤倉大:Akiko’s Diary(2019)。小菅優さんのピアノで。

https://www.youtube.com/watch?v=G5gMmb4uns0

注)2021年3月27日の過去記事です。

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