記事一覧
世界一おいしい100万円のお菓子
もしも世界一おいしいと
言われているようなお菓子を
100万円で食べられるなら
あなたは食べますか?
もちろん食べません
いくらおいしいとはいえ100万円
そんなことに使うお金なんてありません
もったいないとしか言えません
そ〜ですか そうですか
あなたは食べないんですね
お菓子に100万円使うのは
もったいないことだから
あなたは100万円払えば
世界一おいしいお菓子が
僕は無趣味で非生産的で無為無能で
何もかもダメでたとえば紙も肉も夜もそりゃあもちろんダメで何がダメかがそれはダメってことで嫌になる進んだ後は全部底なし沼だと思っていて自分から入っていって自然と沈んでいくわけだが底に向かっていく他の人間を尊敬し太陽を睨みつける自分が定期的に鏡と現で入れ替わるから上にも下にも引っ張られるわけででもこの体たらくだからゴムみたいに伸びるわけでもなくちぎれない微生物の大きいヴァージョンでそれはしょうがないこ
もっとみる夕方のカラスたちよ、どこへ?
いっつも同じ方向へ飛んでゆくが
いったいどこへ向かっているのだろうか
帰るのか それとも次の喧騒か
いずれにせよ鳴き声はいつもの「カァカァ」
私は知っている 私の帰り道を
しかしなぜだか行先が分からないような
そんな不安を抱えながら夕陽に照らされる
風は強く吹く 雪が混じる 嫌がらせだ
冷たい感触でさめるのは素手だけで
蝶も荘子も知らないような夢からは覚めない
そんな夢よりもも
引っ張られる電車の中にて
ずっと乗せてってくれるほど甘くはなくて
移り変わるわたあめの道しるべ
いっぱい食べたらなくなるし
それでもドアは閉まるって言うし
光が差し込めばもうすぐ出口だ
まだまだ眠っていたいが
終点は不自由の砂漠
迷惑だろうから泣く泣く降りる
大丈夫 喉は渇かない
いつでも雪は降ってくれる
大丈夫 またいつか乗れるはず
いつも走ってくれていることに感謝です
嫌に響くブレーキ音と
見慣れた光景を
公園に