引っ張られる電車の中にて

ずっと乗せてってくれるほど甘くはなくて
移り変わるわたあめの道しるべ
いっぱい食べたらなくなるし
それでもドアは閉まるって言うし

光が差し込めばもうすぐ出口だ
まだまだ眠っていたいが
終点は不自由の砂漠
迷惑だろうから泣く泣く降りる

大丈夫 喉は渇かない
いつでも雪は降ってくれる
大丈夫 またいつか乗れるはず
いつも走ってくれていることに感謝です

嫌に響くブレーキ音と
見慣れた光景を
公園に

着くこともなく


……降りるか

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