一番の星
とある地球にて
「この曲が一番かっこいい!」
「世界一美しい景色だ」
「あなたをこの世の誰よりも愛しています」
「あのラーメン屋が一番うまいと思うぜ」
「日本一の作家は間違いなく……」
「俺が一位だッ!」
「お母さんが一番好きなものってなぁに?」
「私が一番好きなのは……」
とある火星にて
「誰が一番速いか勝負だ!」
「このルートが最速かなぁ」
「やっぱこれに敵うものはないよねぇ」
「いや、こっちのウォーターパンの方が……」
「私は宇宙一美しい」
「この岩はどうやら一番重いらしくて……」
「俺に任せろ、力なら誰よりも自信がある」
「見て、あの星…… 一番綺麗だわ……」
とある星が呟いた
「私が最も明るい星なのです〜」
その瞬間、宇宙はほんの少しだけ広がった
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