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文章を書くときに、こだわっていること

私のテンションが上がる嬉しい質問をもらったので、急遽記事を書き下ろすことにしました。

これを送ってくれた人、そんな些細なポイントに気づけるなんてすごい…
いつも読んでくれてありがとう!

Q. 「言葉」を「ことば」と書くのはなぜ?

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私は基本的に、(前後にひらがなが多すぎて漢字にしたほうが読みやすいケースを除いて)、「言葉」ではなく「ことば」とひらがなで表記する。

これは今から3年前に記事を書き始めたときからそうしてる、というわけではなく、それよりもっとずっと前の、中学生の頃からそうしてる。

そしてこれには、私なりの文章に対するこだわりがある。

実は今から1年半前に、書籍をつくる際にもこの件で一悶着(揉めてはないけど、担当さんとのメールでのやりとり)があったので、今回はそのあたりもガッツリ公開しつつ、私の文章に対する小さなこだわりたちを紹介するね。

▼ 大きめのこだわりはこの記事にまとめたよ!

▼ 担当さんにも説明した、「ことば」をひらがなにする理由

まず、この質問をしてくれた人が思ったように、「ことば」とひらがなで書く人は多分どちらかというと珍しい。
違和感がある。

だから当然、1冊目の書籍『京大生ホステスが教えます。99%の男がしていない恋愛の超基本』という本を書いていたときにも(今さらだけどタイトル超なげぇ)、担当さんからこんなメールをもらってしまった。

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とにかく表記は違和感のないほうで統一して欲しいと。
そうじゃないと、読者に余計な雑念を与えてしまう。

「聞く」「聴く」「訊く」は意味が違うし、出来れば分けたかったけど、すべて「聞く」に統一された。

本って公式のものだから、自分が使いたい表記や表現が、すべてまかり通るわけではない。

でも私はこの「ことば」という文字だけは、どうしても漢字にしたくなかった。

だから当時の担当さん(杉浦さん)に、こんなメールを送った。

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いや、この作家うざすぎるでしょ…

でも本当にこれだけの理由。

1つの音に複数の漢字があり、なおかつそれが当て字(後付けの漢字)だったりするときは、私はなるべくひらがなにする。

たとえば、「つくる」という文字には、「作る」「創る」「造る」といくつかの漢字があって、それぞれ意味が違う。

すでに世の中にある既存のものを作成するときは「作る」だし、まだこの世にない新しいものを創造するときは「創る」だし。

だから私は「つくる」をあえてひらがなで書くことがある。(意味がハッキリしてるときは漢字にするけど)

この手のことばは他にもあって、

▼ 私があえてひらがなにすることばリスト

・ことば(言葉・詞・辞・語)
・つくる(作る・創る・造る)
・とき(時・瞬間・刻)
・ならぶ(並ぶ・列ぶ・陳ぶ)

多分こんな感じだと思う。他にもあるかも。

ちなみに、「意味の異なる漢字が複数ある」以外の理由であえてひらがなを使うときもあるんだけど、その理由はこの記事に書いたので、気になる人は読んでみてね。

あと余談だけど、

「〜のほうが」

ってやつも私はひらがなにしがち(「〜のが」とはあまり書かない)なんだけど、この理由は「〜のかたが」と誤読してしまうかもしれないから。

「恋愛上手な方が…」みたいな文章は、「ほう」と「かた」どっちで読んだら良いか分かりにくいし、それによって意味が変わってしまうから、最近は出来るだけひらがなにしてる。

こういう理由で表記を直してることもあるよ。


以上、私のプチうざいこだわりについて語ってみました。

こんなテンアゲさせてくれる質問がきたからノリノリで記事まで書いてしまったよ。
気付いてくれて、質問してくれてありがとう!

これからも変なこだわりが強くてウザめの作者(編集者から1番嫌われるやつ)として文章を書いていこうと思います。



もし記事がおもしろかったら、伝えてもらえると嬉しいです。 ※近日中に個別でお礼のメッセージをお返しします💌