見出し画像

【2日目】 「自分のレベルまでどんどん下がっていく」と感じたイケメン彼氏の言動

前回(1日目)の記事で、こんな一文を書いた。

今の彼氏の内面に対して不信感を覚えたことで、私は「結婚するなら、ガリ久(元カレ)しかいない」と気づくことができた。

私は今の彼氏(若く、顔面がかなりタイプ)の内面を知ったことで、「"若さ"や"顔"だけですべてを許せると思っていたけど、ダメだ。内面の相性、重要すぎる」ということに気がついた。

今回は、この感情が決定的になった、とあるデート中の出来事をまとめてみようと思う。

▼ 私が不快感を感じた5つの言動

とある休日、私と彼は日帰りでドライブデートへ行くことになった。

その道中、車内で交わした会話や彼自身の言動がちょっとムリすぎて、「いくら若くて顔が好みでも、この人と人生を共にはできないな」と強く感じた。

彼に対しては、もともと少し冷めかけてはいたんだけど、"顔"と"体"と"年齢"が好みだったし、まともな会社で働いている人だったので、「まぁいいか」と思っていた。

でも違った。
その日を境に、私は彼に連絡することもできなくなった。
ものすごい不快感だった。

そのデートが終わったあと、私から家族に送った"愚痴LINE"がある。
これを晒すのは迷ったけど(もし彼に見られた場合、反感を買って報復を受ける可能性がある)、この瞬間の文章にこそ私のリアルな感情が詰まっていると思うので、そのまま晒すことにする。

画像1

①「帽子でツンツン」は、今や割とどうでもいい。
彼の若さゆえの言動で、私が冷めかけているからこそイライラしたんだと思う。むしろごめん。(「おもしろくないからやめて」とその場で直接伝えたところ、凹んでいた)

②「韓国見下し発言」 ③「俺なら京アニ爆破事件でも生き残るイキリ」はキツかった。
いやこれは、もう本当に、相当キツかった。
この2つが、私が彼との別れを決意した原因の8割超だと思う。

とくに、③「俺なら京アニ爆破事件でも生き残るイキリ」は、正直ここに書くのも迷ったくらい、書くのが憚(はばか)られると思ったくらい、倫理観や民度が低くて心底辛かった。

※ ここから先は、「京都アニメーション放火殺人事件」の話になるので、苦手な方はご注意ください。また、ご遺族や関係者の方にとっては、不快な描写があるかもしれません。


▼ ドライブ中の車中にて

どういう経緯かは忘れたけど、その日、ドライブ中の車中でたまたま私が「京都アニメーション放火殺人事件」の話を持ち出した。

彼はなんと、2年前に起こったこの事件を知らなかった。
信じられないなぁ…と思いながらも、彼にどんな事件かと訊かれたので、私はその詳細を話して聴かせた。

事件があった当時、私は京都市内に住んでいた。
ものすごい数の消防車や救急車が、サイレンを鳴らして私の隣を猛スピードで走って行くのを間近で目にした。その光景は今も忘れられない。

事件現場は京都市伏見区なので、私の大学があった場所からは少し離れていたけど、あの事件では『最終的に消防車・救急車・ヘリコプターなど延べ111台、隊員延べ398人を動員』したらしいので、京都市内中の消防車が出動していたんだと思う。

当時の私は、普段自分がいる場所(大学)からわずか10km程度の近場で起こったこの事件に衝撃を受け、ニュース記事やウィキペディアのまとめを何度も読んでいたので、

『出火から5秒で煙が3階に到達、15秒で100度を超える煙が3階に充満し、30秒で2階から上の空間のほとんどが煙で満たされ、可燃物に火が付いた』

ということや、

『スタジオは全焼。従業員70人のうち69人が被害を受け、社員36人が死亡、33人が重軽傷(無傷だったのは1人だけ)と、日本で起きた事件としては過去に例を見ない大惨事だった』

という事実を、忠実に話して聴かせた。

その結果、彼から返ってきた第一声は、

「俺なら、そんな状況でも確実に生き残るね!」

だった。


世界で1番、低レベルな口論

私は彼氏に、そんなイキリを披露して欲しくてこの話をしたわけではなかった。

「え〜さすが私の彼氏!すご〜い!」って、なるわけがなかった。
彼は、どんな会話がしたいんだろう。何を考えているんだろう。
こんなにたくさんの被害者がいる、痛ましい事件なのに。

「いや、無理だと思うよ」という私のことばを遮って、彼はどんどん話し始めた。

彼「そういうのは、イメトレが重要なんだよ。まず、玄関から不審者が入ってきた時点で、これはまずい!って気づかなきゃいけない。俺ならできるね。普段から、常に不審者を警戒してるから。そしてすぐに戦うか、ムリなら外に逃げる。そのために、俺はジムで身体能力を鍛えてる。その事件は、犯人も悪いけど…」
私「は?犯人以外、誰も悪くないけど」
彼「あ、まぁそうなんだけど、俺なら被害受けないなって」

そこから先は、たぶん口論になった。

「こんな状況で100%自衛するなんて無理だ」という私と、「俺ならいける」という彼の、意味のない口論。

世界で1番、低レベルな口論。

辛かった。
もしこの人との子供を産んだら、テレビのニュースを見ながら「お父さんならこんなの余裕だけどね」なんて、ズレたことを息子に言っちゃうんだろうか。

少しでいいから、思いやりとか共感とか、「痛ましい事件だね」という感想が欲しかった。
"俺のイキリ自慢"は要らなかった。

運転がヘタクソだったり、道を間違えたり、それを誤魔化したり、俺運転うまい自慢をするのは「まぁ、年下だしかわいいな」でまだ済んだ。
でもこれは、どんなに若くても許せなかった。自分のレベルまでどんどん下がっていくような気がした。

こんな男と手を繋いだり、キスをしたり、セックスするなんてとても無理だし、結婚なんてとんでもない。
彼とは生涯心が通じ合わないと確信したし、なにより「この人の価値観を私の子供に移してはいけない」と思った。

そう思った瞬間、私は彼との別れを決意した。

それと同時に、「元カレのガリ久なら、どんなに若くても、たとえ彼が小学生だったとしても、こんなこと言わない」と思った。

ガリ久に、もう一度会いたくなった。



もし記事がおもしろかったら、伝えてもらえると嬉しいです🥰 ※近日中に個別でお礼のメッセージをお返しします💌