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【37】 ハイスペくんと2度目のデート!その結果は…
このお話はセフレだった男女が
結婚するまでの1000日間を
赤裸々に綴った超絶ドロゲス
ノンフィクションエッセイです
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〜 前回のセフレ婚エッセイ🌹 〜
(バチェラー風に)
私「アラサー婚活女のとうもろこしきです。年下のイケメンセフレに振り回されて疲弊したので、真実の愛を探しにきました」
そんな彼女にマッチングアプリで運命の出会いが訪れる。
しかしそのハイスペ男性の体にやや不満を感じた彼女は、彼との関係を今一度考え直すのだった…
<460日目> 2022年・秋
切ないラブホ宿泊事件から数日後。
もう会うことはないかもしれない…と思っていたハイスペくんから、「また会って話がしたい」と突然LINEでメッセージが送られてくる。
おぉ…うれしい…
体はわりと減点要素が多かったけど、彼の顔や内面はすごくタイプだったし、人としても好きなので、婚活市場で熱烈に求められることも減ってきた今の私にとっては素直にありがたい話だった。
でも、もしかしたらこの人、「またセックスしたい!」みたいな動機で誘ってきてないか…?
そう懸念した私は「明日は朝から予定があるし、今日は泊まれないよ」と牽制のメッセージを送った。
すると彼は「全然大丈夫やで、俺も終電で帰る」と即レスしてくれたので、あぁこの人は本当に私とただ会って話したいんだな…と感じたのを覚えている。
そんなわけで私はその週末、またしても彼と飲みに行くことになった。
5日ぶり会う彼は、前回同様どの店に行っても奢ってくれたし、やっぱり会話は一級品に楽しかった。
彼と話すと、私は自分のままでいられて、自己肯定感がどんどん上がる。
彼は私をものすごく評価してくれるし、ところどころで「やっぱり頭がいいよね」と褒めてくれた。
婚活をしていてそんな角度の褒め方をしてくれる男性って、実はかなり少ない。
たいていは容姿とか、服装とか、髪型とか、そういう誰にでも転用できそうな部分を取り繕ったように褒めてくる。
でも彼が私を見る目は明らかに違っていて、姿形よりもっと奥の、脳みその部分をじっと見られているような気がした。(それなのに、彼の体に萎えてる私の幼さよ…)
この日のデートはものすごく楽しくて、どんな会話も尊くて、この人と生きる未来にはきっと辛いことなんてない、雑な扱いに病んだり自己肯定感を損なったりすることなく、自信と希望に満ちた人生を送れるんだろうな…と私は感じた。(まだ2回目なのに)
これはイケチンと付き合ってるときには、ただの1度も思えなかったことだった。
23時過ぎに解散し、ハイスペくんを駅まで見送った私は、徒歩で自宅に戻ることにした。
歩きながら、お母さんに電話をかける。
私「もしもし、今デートの帰り道」
母「あら、だれと?」
私「前に言ってたハイスペくん。微妙かなって思ってたけど、また会ったらやっぱり楽しかった」
母「そうやろうね、声が明るいもん。もう"もしもし"の時点で分かったよ。イケチンくんと付き合ってるときもあんたはよく電話してきてたけど、大体いつも暗かった。そのときと声色が全然違う」
私「そうだね…ハイスペくんと喋ってたら、わたし自分を好きになれるの。この生き方をしてきて正解だったんだなって心から思えるんだよね。経歴も外見も内面も、自分の全部が本当にこれで良かったって思える。だから楽しいの」
さすがは母親、私が何かを伝える前に、声色からこの気持ちを察していた。
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ハイスペくんと話していると、私は自分の内側からエネルギーが湧いてくる。
比喩とかじゃなくて、本当に心身が元気になって、生きるのが楽になるんだよね。
なんかそれは、少しだけ自分が大学にいた頃の感覚に似ていた。
私はあの場所が好きだった。
同じ大学のみんなと喋るのが好きだった。
別に偏差値とか賢さとかそういうのは関係なく、"似たもの同士でしかできない種類の会話"ってあるよね。
きっと同じような人生を、同じように生きてきただろうことがなんとなく想像できて、思考回路やバッグボーンが似通っている者同士の会話。
その空気感を、やはりハイスペくんは持っていたんだと思う。
そして彼のほうもおそらく、私にそれを感じていた。
私はこの日、ハイスペくんと健全解散デートをしたことで、彼に対する恋心を少しだけ取り戻し、「そうだ、こうして体の関係なしの付き合いをしていけばいいんだ…!」と閃いたのだった。
アホすぎる発明家、現る
この連載は、私が夫と出会ってから夫婦になるまでの1000日間を綴ったドロゲス生モノ婚活エッセイです。
あまりに生々しい内容のため、公開して3日が過ぎた記事はメンバーシップに格納するので、最後まで無料で読みたい人は記事が公開されて3日以内に読むようにしてね!
▼ 過去のバチェシリーズ考察記事🌹
-【38】へつづく -
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