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陽キャは陽キャとしか付き合わないと知った日

私には妹がいる。

それも、私が知る限り、この世で1番と言って良いほど、半端ない陽キャの。

1. 天性陽キャ女子の半生

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彼女は5才で地元のダンスクラブに入った。

小学校では万年学級委員を、中学校では男子を押しのけ体育祭の応援団長を、高校では選挙に勝って生徒会長をやった。

中高はバレーの強豪校で部長をやっていたし、とにかくなんでも1番前を走るのが好きだった。

家族だから完全に客観視はできないけど、一般的に見て顔もまあまあ可愛い。

その上24時間・365日笑顔だから、笑顔以外の表情を思い出せない。(寝るときは白目だけど)

当然、私なんかの5億倍モテた。


2. 友達1000人、彼氏は年々アップグレード

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彼女は中学1年生の頃から彼氏が途切れたことがなかった。

一方で素行不良かと言われればそうではなく、高校では常に成績上位で、それなりの有名大学に進学した。

彼女は男女ともに友人が多く、Twitterのフォロワー数はリア友だけで1000人を超えている。

一方の私は友人が少なく、TwitterもFacebookもやる必要がなかったので、「どう生きればツイ垢教えるレベルの友達が1000人もできるのかなぁ」といつも不思議に思っていた。

運動も勉強も恋愛も人間関係も良好な彼女に、私は少しの憧れとコンプレックスを抱いていた。

ハタチになった彼女が同じダンスクラブで半端ないイケメン高身長を彼氏にしたときも、なんて羨ましいんだと思った。
歴代の元カレたちも相当なイケメン陽キャのオンパレードだったけど、「まだ上がいるのか」と思ったことを覚えている。

彼女の彼氏は、中学時代陰キャだった私がただ黙って見つめていた“サッカー部のイケメン男子”を、そのまま大人にしたような姿をしていた。


3. 彼氏はライバル

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でも、ある日彼女は泣いていた。

どうしたのかと訊くと、私には想像もつかない答えが返ってきた。

「ダンスクラブのリーダーになれなかった。彼氏に負けた」

彼女が所属するダンスクラブは、ハタチ前後の若い男女が150人ほど集まったチームで、多くの大会で優勝する有名な団体だった。

そのリーダーに立候補していた彼女は、同じくリーダーを志願した彼氏に敗れ、副リーダーになってしまった。

彼女がこう言ったとき、いつか憧れのガチ陽キャ男子と付き合うことを夢見ていた私の幻想は打ち砕かれた。

彼氏がリーダーなんて超いいじゃん。リーダーの彼女って、なんか「そのコミュニティで1番のいい女」っぽいし。

瞬間的にそう思ってしまった自分は、生涯陽キャの彼女にはなれないのだと分かった。

天性の陽キャ男子が選ぶのは、陽キャをただそっと見つめたり、相手のスペックを誇ったりする女ではなく、ライバルになり得るほどの強い女なのだ。

思えば自分の周りを見てもそうだった。

明るい陽キャ男子が付き合うのは、彼らを一途に思うファンではなく、いつだってうるさいほど活発な女子だ。


4. 現実世界の風早くんは爽子を選ばない


少女漫画のヒロインって、たいてい大人しい。
「君に届け」の爽子に至っては、自己肯定感が低くほとんど喋らない。

恋愛モノの少女漫画を読む読者層にとって、ヒロインは陰キャの方が感情移入しやすいからだと思う。

彼女たちの脳内はこうだ。

「こんな地味な私でも、いつか風早くんみたいなイケメン陽キャに見初められて、凸凹カップルになって、でも自分磨きを続けるうちに実は結構可愛かったことが判明して、自分を内面で選んでくれた性格のいいイケメンと控えめな女子(私)という理想のカップルになって…」

ってならないから。

現実世界の風早くんは、どう考えても隣の高校の鬼ギャルと付き合っている。

陽キャに憧れてるうちは、陽キャとは付き合えない。
それどころか、眼中にすら入れない。

これは男女ともに。

少女漫画に私の妹のような活発でドドド陽キャのヒロインは1人も出てこないけど、実際にクラスで1番輝いてるタイプの男子と付き合えるのはあぁいう女子なんだと思う。

生まれたときから超陽キャ。
輝く男を陰から見つめてもじもじしている女ではなく、むしろその男よりも輝いてやろうと目論み行動する女。

ホステスには割とそんな子が多く、みんな自分の彼氏よりも稼ぎたがるし、起業したがるし、彼氏に「養うから夜を辞めて」と言われても絶対に辞めたがらない。

相手を立てることよりも、自分を優先する。
だから陽キャにめちゃくちゃ追われる。

顔だけ美人のヤマトナデシコがモテるのは対陰キャ男性のみで、根っからの陽キャ男性にとってそれはつまらないのだと思う。


5. 人の陰陽3パターン

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結局、人は同じ特性を持つ相手と付き合う。

私の場合、普段はモロ陰キャだが、酔うと鬼の陽キャに変貌する。

そして彼氏も、普段はおとなしいが、何かイベント事になると半端ない陽キャっぷりを発揮する。

これは私の考えだけど、人は誰しも下記のいずれかに分類できる。

<人の陰陽3パターン>
① 常に陽の人
② 陰陽あわせ持つ人
(私や彼氏がこれ)
③ 常に陰の人

①の人は基本的に①の人と、あるいは稀に②の人と付き合う。
③の人は基本的に③の人と、あるいは稀に②の人と付き合う。

①と③が付き合うパターンは、漫画やアニメのストーリーになるほどのレアケースだ。
人生に対する互いのテンションに差があると、やっぱり居心地が悪い。

【②陰陽あわせ持つ人】は①とも③とも付き合えるし、実際私も①②③すべての男性と付き合ってきたけど、やっぱりどう考えても②の男性といるのが1番ラクで楽しい。

私の交際経験上、この数字(本当は10段階くらいに分けられる)が近ければ近いほど「居心地」というものが良くなるように思う。

②である私は、やはり常に明るい①の人には気を遣い、こちらが弾けているときにも一向に明るくならない③の人とは一緒にいて楽しくない。
同じ②の人が最高。

つまりサッカー部のド陽キャイケメンは、ただ見つめるだけの観賞用にするのが最善だったのだ。
現実世界の爽子は、風早くんの性格に耐えられない。

恋愛界隈では「自己肯定感が高く明るい美人を求めている元陰キャ男性」をよく見掛けるが、そんな相手とは生涯素の自分で付き合えないことに気疲れしたり、人付き合いが多く華のある相手を見て卑屈になったりしてしまうだろうことを、ここで忠告しておきたい。

親族に天性陽キャ女子がいる身として断言できるが、あれと長く一緒にいられるのは、「血の繋がった親族」か「同じ天性陽キャ」だけだ。

この記事を読んだ人は、自分と恋人(元カレ・元カノ)が何番の特性を持っていたか、そして交際期間や居心地がどうだったかを呟いてくれると嬉しい。(恋愛のケースとして参考にしたいので、ダッシュで見に行く)

▼ ちなみに細分化もしたよ


以上、かつて陽キャ男子に憧れていた私が「自分に陽キャは無理だ」と悟った話でした。


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