NHKスペシャル取材班編著(2012)『無縁社会』文春文庫

全く色褪せない、むしろますます重大になっている社会問題である「無縁社会」。2010年にあぶり出され、流行語にもなったこの問題は令和の時代になっても、孤独・孤立対策が焦点になるなど人々の暮らしを蝕む一大要因である。

誰かに見守られながら生まれる人間が、どうして死に際には誰にも看取られることなく孤独で、時には何か月も発見されずに朽ち果てていることが有り得てしまうのか。人権や人道の次元で到底受け入れられないような現実が当たり前のように起きている現代日本の改革が急がれる。本書は具体の事例を追い問題のリアルを描き出す。

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