早川誠(2014)『代表制という思想』風行社

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国民が国会議員を選んで代わりに政治をしてもらう、そうした代表制は国の規模が大きくなってやむなく採用されている制度だという通説を疑うところから始まる。そして、代表制には、代表たちが意思と決定の間に立つ中間集団として判断をし議論をすることによる、結論と国民の双方の成熟をもたらすという積極的意義があると認める本著。

現代で半ば当たり前になってしまい皆が深く考えないような制度は多々存在するのであろう。つい先日、大阪都構想が住民投票で否決されたが、自らの依って立つ大きな何かについて、問い直され変えようとされることに我々人間が感じる恐怖心は確かに存在する。

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