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clryk
2018年6月30日 10:22
家族とか家庭とか、愛とか愛情とか、恋の苦しみや結ばれることの悦び、そして愛おしさの潮がもたらす不幸。幸せの裏に、常に見え隠れする恐ろしい何物かを、決して見過ごすことなく書き留めている。ただそうだとしても、結婚の場面の、あの全てが祝福されたような情景には、心を動かされるしかありえなくて、ただどうしても求めてしまう。読者の心にも、あの不可解な大きな力を体験させる一冊。