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【連載3/3】篠原湘南クリニックの軌跡 篠原理事長インタビュー

診療所開業から35年、来年はクローバーホスピタル開設20周年を迎えます。そして今、さらなる進化へ向かう中、これまでの道のりとこれからについてインタビューを行いました。(全3回)


時代を先取り進化、高齢者医療のNO.1を目指して


2004年に全120床で医療療養・介護療養病床で開院。その後、介護療養を廃し20床の回復期リハビリテーション病床を組み込みました。
当時の理学療法士が「当院は日本で一番小さい回復期病棟です!」と発表していて、「そんなこと言わなくて良いやろ~!」とコケましたね(笑)。

常に国の方針に合わせて病床を改編し、2014年に地域包括ケア病棟を始め、全170床まで増床しました。地域住民の健康を守り続けるためには、当然経営を安定させ職員にお給料を払わなくてはいけません。そのためにさらなる進化を続けます。

職員一丸となり高齢者医療に対応


地域医療構想に沿い、急性期病院からの転院・在宅からの入院を強化し、地域の高齢者救急を担っていきます。
ここで必要とされるのは多くの病気を抱える高齢者を診ることができる総合診療医です。そして「病棟・在宅医療・入退院支援が三位一体」となり患者さんを支援する体制。これができれば日本の高齢者医療のトップランナーとなれるはずです。


次代を担う若手総合診療医の育成に向けて


少子高齢化が進む社会において、地域の方々が安心して過ごせるように優秀な総合診療医を育成し、持続可能な医療を提供し続ける必要があります。

私達は回復期医療から在宅医療、介護・看取りまでをワンストップで提供していますので、総合力を備えた医師を育成する素晴らしい環境があります。
2年前から初期研修医の地域医療研修を受け入れていますが、平行して総合診療医、家庭医の育成に向けた教育体制を少しづつ整えています。連携施設としてではありますが、近いうちに総合診療、家庭医の専攻医を受け入れたいと思っています。

またセカンドキャリアとして卒後10年~20年程度の在宅医療、総合診療を志す医師の受け入れも行っています。経験の豊富な医師も多く在籍していますので一定期間勤務し、ノウハウを学んでいただいてから独立することも可能です。同じ志で地域医療を支える仲間が増えてくれたら嬉しいですし、その際には経営者としても相談に乗りたいと思います。(完)



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