『雫』寺地 はるな
澄み切った青空の日もいいけれど、ティアドロップを感じさせる雨の日に心安らぐ時もある。
永瀬珠、高峰能見、森侑、木下しずく、中学の卒業制作で出会った4人の同級生たちの30年を描いた大人の青春小説。
2025年4月から始まり物語は5年刻みで過去に遡っていく。
其々の時代の世相も反映されていて、ノスタルジーに浸りながら彼らが過ごした30年の月日に想いを馳せた。
マイノリティゆえの生き辛さや、日々の不安を丁寧に掬い上げ、優しく浄化してくれる。
作中の、ジュエリーリフォームの仕事が彼らの再生と重なり皆の未来を応援したくなる。
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拙い記事を読んでくださってありがとうございます(*´▽︎`*)