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『白い巨塔が真っ黒だった件』大塚 篤司



過去に大学病院で大名行列のような教授総回診を目にし、強いヒエラルキーを感じた事を思い出した。

本作は現役の大学病院教授によるほぼノンフィクション。
まさにホワイトでも透明でもなく、真っ黒な巨塔。

登場する自分ファーストの医師達に自分の命を任せる事への恐怖を感じた。

パワハラやセクハラがまかり通り、追い詰められた医師は鬱病に。
教授選では根も葉もない噂が流され正当性とは程遠い。

医師に対して尊敬の念を抱いていたが、彼らがしている事は学生のいじめと何ら変わらない。
読み終えると医師や病院への見る目が確実に変化する怖い一冊。




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