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『赤の女王の殺人』麻根 重次



第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。

物語の舞台は長野県松本市。
松本市役所の市民相談室に勤務する六原あずさと刑事の夫・具樹が中心となり事件を追う。

密室からの転落死、施錠された墓の中に一つ増えた骨壷、高齢男性ばかりを狙うストーカー。
一見なんの関係もなさそうな出来事が、終盤で一気に回収される。

なんとなく怪しい人物は最初から見当が付くものの、どんな方法で密室殺人が起きたのか気になり一気読み。

探偵気取りのセクハラ上司の推理に一応耳を傾けたが、真相は意外性に満ちていた。

長野の空気を感じる叙情ミステリー。




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