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「ARが日常に溶ける」時代を作るために

こんにちは!クラウドサーカス開発部です。 
今回は、福岡開発拠点の大黒柱であり、WebARサービス『LESSAR』のプロジェクトマネージャー兼リードエンジニア(以下、PM)として4名のエンジニアをリードする杉井さんにお話を伺いました。SIerから独学でAR技術を学び、ARサービスのポジションを掴み取ったキャリア形成のために行動したことやその際の工夫したこと、そして、今後作りたい未来について語っていただきました。


目標から逆算したキャリア形成

独学から掴み取ったARのキャリア

ーーまずは、杉井さんのこれまでのキャリアについてお話いただけますか?

はい。私はこれまで4社を経験しております。最初のキャリアは東京でSIerとして半導体工場の生産制御システムの管理・保守業務を担っておりました。その後、ライフイベントなどがあったタイミングで福岡に戻る選択をしました。転職先は1社目と同じような半導体系のSIerでした。

SIerとしてキャリアを積む中でより顧客と近い距離で業務をしてみたいと思い、社内SEとして転職しました。ただ、よくある入社後のギャップというものですが、実際の業務は備品管理や力仕事ばかりでITと全く関係ありませんでした。私自身、どうしてもシステム開発を したいと思っていたので、SIerに戻り、そこで金融関係の仕事をしました。その次の会社では社内SEの経験を活かし金融系の情報系システムデータを加工してAPI連携するなどデータ加工・分析をやっていました。業務とは別で、個人的に興味があったARの技術について学びはじめ、現在、クラウドサーカスのWebARサービス『LESSAR』のPMを担っております。

ーーARでのキャリアを考えるようになったきっかけはなんですか?

ARという技術が日常に溶け込む瞬間ってどんな世界なんだろうと思ったのがきっかけでした。

ポケモンGOをはじめとする様々なARサービスがアプリケーションとして世の中にリリースされたとき、私は現実空間と仮想空間が共存していると感じ、非常にワクワクしました。当時、SIerとしてクライアントワークをしていた私は、事業会社で自社サービスとしてARの技術を提供している人がいることに憧れを持ちました。

ーーそうだったんですね。そのきっかけがあったとはいえ、業務外から独学でARのキャリアを掴み取るのはすごいですね!

たしかにあまりない例だとは思います。ただ、実務での経験がなかったとしても、無い経験を埋めるための知識を得たり、ポートフォリオを作ることができます。開きたい道に対して正しい方向性で努力をしながら、これまで積み上げてきたキャリアと掛け合わせるなど、行動次第では私のように独学からでも道を開ける可能性はあると思っています。

私が独学でも継続してこれたのは、社外コミュニティへの参加と貢献、イベントやLTに積極的に登壇してきたおかげでした。独りでレベルアップするには限界があります。様々な情報を持った方々とつながりを作り、そこで知り合った仲間と高め合う環境を作った結果、無理なく成長できたと感じています。

ARという比較的特殊なスキルは、書籍など情報があまりなかったこともあり、やはり1人で習得することは難しかったように思います。コミュニティに参加し活動することで心が折れずに効率的にスキルアップすることができましたし、イベントやLTへ積極的に登壇では、アウトプットを繰り返し行うことで、これまで溜めてきた知識の整理をすることができました。

【私がやったことリスト】
①座学のインプット
②LTへ積極登壇することでのアウトプット
③つながりを作りに行き、一次情報に触れ続ける
④自分が作りたい世界を作ろうとしている会社を見つける

「ARが日常に溶ける」を作るために

LESSARのPMとして

ーー現在では、WebARサービス『LESSAR』のPMとして日々、開発を進めていただいていますが、PMとして大事にしていることはありますか?

PMは、開発者、チームがうまく回るようにサポートしたり、進捗管理や外部折衝を担い、開発しやすい環境を整えることを最も大事な責務として置いています。
一方で、LESSARというプロダクトに対する責任はありません。したがって、PdMから共有されされた要件をいかにうまく開発の中で回していくかということを管理することと、要件の解像度を上げて開発メンバーに落とし込めるかどうかが非常に重要になると思います。
また、これは個人的な意見になりますが、CCが掲げる「知りたい前に見つかる体験を創る」というミッションと私がARを通じて作ってみたい世界観が似ていることもあり、LESSARを良いプロダクトにしていくこと、そして、ARを日常に溶け込ませることに情熱を持って業務に取り組んでいます。

良いプロダクトを作るために、自ら考える組織を

ーーARを日常に溶け込ませるというテーマを実現するためにPMとして、何を意識してチームをリードしていますか?

福岡の開発拠点で掲げているミッションと似ているのですが、やはりメンバー各々が自分で考えることができ、どうしたら良いモノが作れるかを常に試行錯誤し続けられるチームが理想だと考えており、その考えを元にチームを引っ張っています。

福岡開発拠点では、「エンジニアが主役で、自ら考え動き、より良いものを作る」というミッションを掲げています。やはり、SaaSが世界を牽引する時代において私たちエンジニアは主役であると思っていますし、その主役の座に居続けるためにも、良いモノを作り続ける必要があります。ただ、それがPdMから来た要件に従っているだけでは限界があります。
機能が実際に動く部分を担うエンジニアだからこそ、その目線で何が最適なコードなのか、もっと良い最適解はないかということを考え続けることが大事になります。そうすることで、チームとしての基礎体力が付き、アウトプットのレベルにも良い影響を与えると考えています。

ARがある日常を当たり前に

ーー『LESSAR』を担当して良かったと感じたことはありますか?

2つあります。1つ目は、WebARの使い方の幅が少しずつ広がっていることです。アプリケーションと違って、ブラウザ上でARの体験ができるからこそ、気軽にARを体験していただける機会は増えると思います。
LESSAR導入企業様のイベントとして使われることが多いですが、日常生活の中でLESSARを見つけることも増えました。日常のどこかにLESSARが隠れていることがあり、それが見つかった瞬間はやって良かった!と思います。

2つ目は、LESSARが月間100万人に利用してもらえるようなサービスにまで成長していることです。
私がLESSARを担当し始めた段階では、月間のユーザー数は30万人程度でした。それが今では月間100万人に利用してもらえるサービスにまで成長しています。私がPMしてLESSARのプロジェクトを推進する中で、数字からプロダクトの成長を見ることができ、成長フェーズごとに様々な技術課題を解決できていることが、私自身の成長にも繋がっている実感があり、担当していて良かったと感じます。
プロダクトの成長の背景には、エンドユーザーにとってユーザビリティーの高いサービスに近づけられているだけなく、提供する側(導入企業様)にもAR技術を活用するハードルを下げられ、アイデア次第で様々な施策を生み出すことができると認識され始めていることがあると思います。

ただし、ARが日常に溶け込むようなインフラ的な役割までを担えているとは思っておりません。現状のAR技術は、企業のイベントなどを通じて、エンドユーザーの日常の一瞬に触れているだけです。私はその先にある個々人の「生活」を豊かにする存在として、ARサービスを世の中に浸透させていきたいと考えております。例えば、スマートグラスを通じて、位置情報や視覚情報から、自らが設定した情報やアプリケーションからのレコメンドが表示されるなど、「知りたい前に見つかる体験」が提供される世界です。
私は『LESSAR』のPMとして、日々、プロダクトのアップデートを行い、LESSARが日常に溶け込むほどに当たり前に使われるサービスにしたいと思います。


杉井さん、ありがとうございました!

クラウドサーカスの開発拠点である福岡ではLESSARをはじめ、PHP,Laravelで開発している自社サービスが多数あります。その各プロダクトでエンジニアメンバーを募集しております!

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