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「CLOSER FINEMIX」の改良ポイント

こんにちは、クローザー開発チームの奥田です。
今回、1月30日に調理用乳化デバイス『CLOSER FINEMIX』として第2回目のMakuake応援購入プロジェクトの実行において、以下2点の改良を行いますのでご報告致します。今回のMakuakeプロジェクトではカカオ/チョコレート調理用乳化デバイス(for CACAO)として用途を限定た企画で商品リリース致しますが、本プロジェクト終了(リーターン品配送完了)後、従来から販売しています『CLOSER FINEMIX』にも同様の改良(新規部品への切り替え)を行っていく予定です。

1.ノズルおよびノズルカバーの改良:

乳化ノズルは、乳化性能のキー要素です。このノズルの形状や寸法は、0.05mm単位で調整し、乳化性能を最大限に引き出しています。開発当初から今回で2度目の改良となります。下図の通り、改良前(CLOSER FINEMIX)と改良後(CLOSER FINEMIX for CACAO)でノズル外観形状・材質が変わります。

ノズルとノズルカバーの改良前後の形状

ノズル上部に取り付けているノズルカバーは、液面からのエア吸い込みを防止するものです。この形状や寸法も乳化性能に影響します。今回のMakuakeプロジェクト実行にあたり、チョコレートドリンクの乳化に適合するように評価を重ねノズルとノズルカバーの形状・寸法・材質を変更しました。

この改良により、チョコレートドリンクの乳化性能が向上しました。もちろん、従来通りの乳化調理においても乳化性能が全体的に向上しています。カカオ/チョコレート用途でも従来通りに使っていただいても全く問題ありません。ご安心ください。

2.透明容器と本体の取付部の設計寸法変更

クローザーに温かい(熱い)液体を入れて使った後、容器や本体が温まった状態で容器を取り外そうとすると、固くて取れにくくなる現象が判明しました。この原因究明の結果、容器(透明)と本体(黒色、ネジ部)が異なる材質で、温度による変形(熱変形)率が異なるため、温かい液体を入れると、容器と本体が締め付けられる構造になっていることが分かりました。

その対策として、今回、容器と本体の隙間寸法を約0.15mm変更しました。これにより、熱変形による容器と本体の接触が無くなり、温かい液体を入れても容器と本体が固くならなくなりました。容器の取付けも従来より柔らかくなり操作性も改善できています。もちろん、液漏れへの影響はありません。

透明容器の寸法先行箇所

CLOSER FINEMIXは調理用乳化デバイスという全く新しいジャンルの調理器であり、今後ともまだまだ進化させるための改良が必要だと考えています。今後、改良に加え、新しい機種開発に取り組み、乳化技術が家庭で当たり前に使われている世界を目指していきたいと思います。今後とも応援のほどよろしくお願い致します。

2024年1月28日 奥田伸二

参考記事:Form3で200回以上の試作から生まれた小型高性能ノズル。

https://i-maker.jp/blog/okutec-form3-29304.html


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