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Instagramで女性ボーカルの曲を使って紹介した本(読書記録その14)

 本屋大賞発表から3ヶ月弱。「ノミネート作品の中でInstagramに投稿する際に女性ボーカルの曲を使って紹介した本についてnoteに記事として掲載する」と言ったものの、まとまった時間が取れずにできないでいましたが、ようやく記事にできました。


『光のとこにいてね』一穂ミチ

 結珠はとある水曜日、母親に連れられてとある団地に向かう。母親に待たされている間にその団地に住む果遠と出会う。同じ年齢でありながら生活環境が違う2人は距離を縮めるが、大人の事情で引き離されることに。
 その後、進学した高校で2人は偶然にも再会するも、まわりの人間関係と家庭の事情により、再び2人は引き離される。そして29歳になった2人はまた偶然にも再会することに。
 お互いどんな運命であっても、何か見えないものでつながっているのであれば、ふとしたきっかけでまた結び付く、そして二度あることは三度あるということを書いた本。

使った曲:西野カナ『私たち』

 この曲自体が女友達同士の友情について歌った曲。
 結珠と果遠が離されずにそのまま普通の女友達としていられたら、この曲に描かれている友達同士でいられたのかもしれない、と思ってチョイス。
 

『宙ごはん』町田そのこ

 主人公の川瀬宙が産みの母親・花野と育ての母親・風海の間でゴタゴタに巻き込まれながらも、「やっちゃん」こと佐伯恭弘に料理を教えてもらい、それを思い出の味とともに成長していく過程を描いている。
 相次ぐゴタゴタに負けずに、やっちゃんに教えてもらった味を次に繋いでいく。想いの強さは人を成長させ、人を強くする。
 印象に残ったのは宙の中学生のときの彼氏・鉄太とのエピソード。好きだった宙に付き合った理由を聞いて「付き合ってみるということをしてみたかった」だけで、自分のことは好きでもなかったことを知った鉄太だったが、宙と違う高校に進学し、そこで巨乳の女の子に告白され、その後その娘に乗り換えることに。
 舞い上がりながらも自分のことを好きでいてくれている女の子を選べたのは立派。

選んだ曲:羊文学『光るとき』

 Vo.塩塚モエカの歌声自体がフワッと柔らかい、何かを包み込むような歌声というイメージ。どこかのネットメディアで食について対談していた記憶もあったなぁ(たしか按田餃子の店主ともうひとり男性と3人で…、男性が思い出せない。申し訳ない)、など。
 最後のシーンで宙が将来に向かって大きく羽ばたいていこうと翼を広げ、ふわっと浮き上がるイメージから。

『汝、星のごとく』凪良ゆう

 家庭環境がはちゃめちゃな暁海と櫂の2人が17歳で結ばれ、32歳で本当に離れ離れになるまでのお互いの様子を描いている。
 2人が共に思い描く未来を周りの人によって潰されながらも何とか前に進もうとする。物理的、精神的に離れてもなお、再び一緒になるのは運命かもしれない。
 ひとりで稼げる程の力をもってしても防げないことや気づけないこともある、ということか。
 個人的には北原先生がいい味を出している。彼は誰よりも2人の幸せを願い、2人を支えたかったのかもしれない。

選んだ曲:lecca『マタイツカ』

 第5章のラストからエピローグの間の約2年の間のとある何日間か)の暁海の心情を想像してサビの部分の歌詞が特にピッタリだったのでチョイス(何があったかまで書くとネタバレになるので書きませんが)。

その他女性ボーカルの曲を使って紹介した本(本屋大賞のしばりなし)

『丸の内魔法少女ミラクリーナ』村田沙耶香
 →椎名林檎『丸の内サディスティック』
『桃を煮るひと』くどうれいん
 →大塚愛『桃ノ花ビラ』
『目を合わせるということ』モモコグミカンパニー
 →BiSH『プロミスザスター』

さいごに

 流行に乗ってThreadsとやらも始めてみました。マーク・ザッカーバーグがイーロン・マスクにケンカ売って始めたみたいですけど(笑)。検索エンジンとしての利用は望めないものの、Twitterよりは自由度が高く本音が出しやすいところがいい、だからゆるゆるで進められるというところです。ザッカーバーグ、本当はTwitterだけでなくLINEへの殴り込みを図っているのかもしれません(知らんけど)。

ではでわ。

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