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本屋大賞2023について(読書記録その11)

 今回は4/12に発表になった本屋大賞について書きたいと思います。順位予想をしたところ、1位・6位・9位・10位を当てました。個人的には2位を外すとは思わなかったですが。


個人的な順位予想

  1. 凪良ゆう『汝、星のごとく』

  2. 一穂ミチ『光のとこにいてね』

  3. 青山美智子『月の立つ林で』

  4. 町田そのこ『宙ごはん』

  5. 夕木春央『方舟』

  6. 小川哲『君のクイズ』

  7. 呉勝浩『爆弾』

  8. 安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』

  9. 寺地はるな『川のほとりに立つ者は』

  10. 結城真一郎『#真相をお話しします』

公式の最終順位

  1. 凪良ゆう『汝、星のごとく』

  2. 安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』

  3. 一穂ミチ『光のとこにいてね』

  4. 呉勝浩『爆弾』

  5. 青山美智子『月の立つ林で』

  6. 小川哲『君のクイズ』

  7. 夕木春央『方舟』

  8. 町田そのこ『宙ごはん』

  9. 寺地はるな『川のほとりに立つ者は』

  10. 結城真一郎『#真相をお話しします』

個人的総評

 今回の本屋大賞は凪良ゆう『汝、星のごとく』の1位と結城真一郎『#真相をお話しします』の10位(失礼ながら)は想像通りだったものの、2~9位の予想が例年と比べて本当に予想が難しかった印象。特に5位の青山美智子『月の立つ林で』から9位の寺地はるな『川のほとりに立つ者は』までが僅差だったうえに、最後の最後で2位の有力候補と見ていた一穂ミチ『光のとこにいてね』を捲って、安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』が2位に入るサプライズまであったところが今回の難しさの証左と考えられる。

上位3冊について

凪良ゆう『汝、星のごとく』

 暁海と櫂がさまざまな障害に会いながらも17歳から32歳までどう成長してどう愛し愛されたのか、そして周りの人たちとの関わり合いから家族のあり方とは何なのかが描かれている。
 最後の最後まで「愛とは何か」と「切ない」が詰まった1冊。

安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』

 全国著作権連盟に勤める橘が楽曲不正使用の実態調査のために、上司からの指示で音楽教室に潜入調査をすることになった。
 仕事と人間関係、情が入ったときにどうするのか、そしてどちらを優先するのか。
 スパイものならではのスリリングな展開も入っている1冊。

一穂ミチ『光のとこにいてね』

 結珠と果遠、生活環境が違うこともあり、周りの大人たちに振り回されて離れ離れに二度離れ離れになる。しかし思いも寄らない変化をきっかけに再び巡り会う。
 自分の意思とは関係ない力学で引き裂かれた2人が、どちらか自分の意思で離れ離れになるとどうなるのか、気になる。

その他7冊の中から1冊

町田そのこ『宙ごはん』

 主人公の宙がやっちゃんこと佐伯恭弘に思い出の一品を教えてもらいながら成長していく姿を描いている。
 ところどころでゴタゴタに巻き込まれながらも強く成長していき、最後に前に向かって大きく羽ばたこうとする宙の姿が印象的。

さいごに

 今年のノミネート作品は読みやすいものが多かったかな、と思います。
 来年の個人的ノミネート候補として挙げておくと、宮島未奈『成瀬は天下を取りに行く』、町田そのこ『あなたはそこにいなくとも』、新川帆立『令和その他レイワにおける健全な反逆に関する架空六法』らへんですかね。
 ちなみに、本屋大賞ノミネート作品の中でInstagramに女性ボーカルの楽曲をつけて投稿した作品をこちらでも投稿する予定です。お楽しみに。

それでは

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