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向上心でスキルを磨き、気づけば新レーベル立ち上げへ…未経験からの挑戦! 「編集者ができるまで」を聞きました

こんにちは! CLLENN公式noteです。

CLLENNでは、現在、新たに100名のマンガ編集者を大募集中!

今回は未経験でTLレーベルのマンガ編集者になったYさんをお呼びして、どのように編集スキルを身に着けたかなどを聞きました。

プロフィール


T.Yさん(乙女チック編集部所属)
入社年/2020年
これまで手掛けた作品:「発情する運命」「イジワル王子はめちゃくちゃに愛したい。」「愛が重い騎士公爵は、追放令嬢のすべてを奪い尽くしたい。」等
好きな作品、作風/キュンが詰まっていてヒロインが愛される作品

決め手は入社したあとのビジョンがしっかりと見えたこと

ーーマンガ編集は未経験とのことですが、前職はどんな仕事を?

Y:
前職は、TL小説の編集をしていました。その前は塾の講師をしていました。

ーーCLLENNに入社したキッカケは??

Y:
TLのコミックを作りたいと思って、転職先を探していたんです。そんなとき、CLLENNを知り、DMMグループということに惹かれて受けました。
そのときの面接担当が現・代表の石黒さんでした。通常、面接というと向こうが訊いて、こっちが答えるのが当然というか、選ばれなきゃいけない感じがあります。でも、石黒さんはスライドでイチから会社の説明をしてくださって。それが今までにない経験で「あ、私も選んでいいんだ」と思えました。それで、石黒さんの丁寧な説明、特に今後どうなっていきたいかのお話から、入社した後のビジョンがしっかり見えたんですよね。それが決め手になりました。

ーーマンガの編集者って外から見ると仕事のイメージが付きづらいですが、実際にどんな業務をしていますか?

Y:
まずは、作家さんと話してどういう作品を作っていくかを決めます。あとはもちろん、プロットを見て添削をして方向性を決めること、その後でネームが届いたら、セリフだったりコマ割りだったりをチェックすることなど、作家さんとのやりとりが続きます。この時、こっちはこうして欲しいけど、作家さんはこうしたい、のせめぎ合いです(笑)そのせめぎ合いのあと、作画に入っていただいて、線画をチェックしたりして一作品作っていく感じです。
他にも、X(旧Twitter)の更新だったり、配信するためのデータを作ったりなど、業務内容は多岐に渡ります。

ーー「チェック」する仕事がとても多いんですね。

Y:
トーンが抜けていないかとか、右手と左手が間違っていないかとか。半分くらいは、そういったチェックに時間を使っていると思います。

編集者の仕事は、いかに作家のモチベーションを上げるか

ーー作家さんと方向性をすり合わせていくのって難しいことだと思うのですが、コツはありますか?

Y:
正直に思っていることを話して、遠慮しないことを心がけています。こっちが遠慮してしまうと、作家さんが不安になってしまうんですよね。やっぱり自信を持って描いていただきたいので、こうしたほうがいいと思ったことは必ず素直に伝えます。それでもお互いに納得できない部分が残るのであれば、丁寧に時間をかけて話し合うようにしています。

ーーどのように編集スキルを身に着けましたか?

Y:
まずは、先輩から電子コミック制作方法について丁寧に教えていただきました。右も左もわからない状態でしたが、「この時はこういうふうにしたらいいよ」と導いてくれる人が周りにすごくいっぱいいて。あとは向上心はすごく大切だなと思います。独学で覚えるスキルも武器になります。私の場合は、いろんな作品を意識して読むようにしていました。電子書籍のランキングは常にチェックしています。今どのような作品が売れているかはすごく気にしていますね。TLジャンルだけじゃなくて、いろんなジャンルの流行りを見ています。例えば、小説でこういうネタが人気だから、それをマンガに持ってくるとか、BLでこういうネタが人気だから、それをTLに持ってくるとか。

ーー作家さんとのコミュニケーションで学んだことは?

Y:
そうですね…。これを訊いてもいいのかな、って悩むことがあったら必ず訊くようにしています。これを言ったらショックを受けちゃうかなとか変な気遣いをしてしまうと、あとから作家さんから「言ってほしかったのに」っていうこともあるので。ただ、中には言わないでほしいと言う作家さんもいるので、そこは間違えないように見極めはしっかりするようにしています。編集者はいかに作家さんのモチベーションを上げるか、だと思うんです。素敵だと思ったところは必ず言葉を尽くして伝えますし、逆に「ここを変えたほうがもっと良くなる」と思ったことも、遠慮せず伝えるようにしています。

ーー作品作りで一番優先していることはなんですか?

Y:
読み心地というか、話がスッと入ってくるかどうかにはすごく気をつけています。読んでいて一瞬でも「ん?」となると話が入ってこなくなってしまうので。そこは、セリフだったりコマ割りだったりいろんなパターンがありますが、気をつけていますね。
赤字を入れるときも、作家さんが嫌な気持ちにならないように入れるよう意識しています。そのために、何かを指摘する場合は必ず理由をつけています。納得できないものは修正できないと思うので、理由まで添えるようにしていますね。

ーー作家さんとの向き合いは奥が深いですね

Y:
基本的に作家さんのやりたいことを優先しています。やっぱり楽しく描いてもらわないと読んでいる側も楽しくないじゃないですか。やりたくないものを強制してまでやってもらうのは違うな、と思っています。

編集者は俳優であれ!

ーーマンガ編集のやりがいを教えてください。

Y:
ランキング上位に入ってきたり、1位を獲ったりするとやっぱりすごく嬉しいですね。作家さんも喜んでくれるし、自分も嬉しいし。読者さんもそれだけ読んでくれているってことなので、喜んで読んでくれていることが実感できます。作品を発表するまでは、本当にこれでいいのかな、とか、自分の指示は合っていたのかな、とかすごく気になってしまうんですよね。それをレビューとかで「ここのシーンが良かったです」とか書いてくださると「よっしゃ!」って安堵します(笑)

ーー逆に大変だったことを教えてください。

Y:
作家さんから「ちょっと自信がなくてもう描けないです」と言われたときは苦しかったですね。でも、そう決められたらもうどうしようもないんですよね。もし、今後その方が別の出版社で描くってなったときに、私が苦しさを滲ませた言葉を投げてしまったとして、それでその方が今後の意欲や自信をなくしてしまうのも嫌だな、と思ったんです。だから、少しでも影を落とさないためにも、「そういうふうに言ってもらえてよかったです」とお伝えしました。作家さんに不安だったりは見せないようにしています。以前、先輩から「編集者は俳優であれ」と言われました。どんなに落ち込んでも、内心負の感情がわいたとしても、作家さんの前では絶対に出さないようにしています。それは今でも徹底していますね。

自分の「やりたい」に向き合ってくれる会社

ーーDMMグループであることの強みはなんでしょうか?

Y:
そうですね。今、小説のレーベルを作る話が出ているのですが、それは自分の発案なんです。ずっと小説をやりたいと言っていたら、営業さんが試算してくれて、「これはいける」と思いました。そこから、企画書を書いて社長に提案しました。やりたいという気持ちに対して、ちゃんと向き合ってくれる会社ですね。逆にやりたくないことも無理にはやらなせない環境でもあります。

ーー今後どのようなことに挑戦したいですか?

Y:
小説レーベルは自分がメインとなって動くので、誰もが知るレーベルに成長させたいと思います。それがゆくゆくは、コミカライズして、ドラマCDやアニメや実写の映画になったりするといいなと思っています。

ーー最後に応募を考えている方にメッセージをお願いします。

Y:
どんな人も最初は未経験なので、あまり恐れずにやってもらいたいです。相談しやすくて、話を聞いてもらえる環境で、風通しがいい会社だと感じています。チャレンジすることを諦めないでほしいですね。

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