ひも問題
ハッキリと意識的にその存在に注力したことはなかったのです。それまでは。
ところが、「あっ!」といよいよ気にせずにいられなくなる瞬間が訪れました。
これです。リュックのひも。正式な名前はわかりません。とにかくリュックから出ているひもです。
電車の座席に腰かけようとしたら、先に座っているひとから伸びたリュックのひもが座面を専有していた、なんていう状況に遭遇したことはありませんか。
そのときは、そのひとのほうへひもをそっと流して座わればよかったのですが、今度という今度はそうはいきません。
端に座っていたわたしの横に、ドアを向いて立っているひとのリュックのひもが、顔面に当たるように垂れ下がっていたのです。
どうしたものかなとしばらく考えました。トントンと背中で合図してから声をかけようか、それとも直接「すみません」と話しかけようか、もしかするとつぎの駅で降りるかもしれないからちょっと待っていようか…などいろいろ思考をめぐらせるうちに数駅を通過。しまいには目的の駅に着いてしまいました。
それにしてもリュックってなんであんなに「ひも」が出ているんでしょうね。
ひもやら部品やら
かくいうわたしも、この日はリュック。やっぱりひも。
本当に必要なのかしらね、ひも。