MSI・マッスルインバランス・トリガーポイント・アナトミートレインその他諸々の肩で困ったときの評価と治療のヒントを詰めたnote(8403文字)
まずはこれだけは抑えておきたい!といった代表的なところというか、ベースからチェック。余裕な方はどんどん次に進んでください!別記事の「肩のこだわり」と併せて読んでいただくとより嬉しいです。
・肩甲骨上腕関節内で運動が行われているか
自分がよく意識して行う検査としては、肘を屈曲位にした状態で、中間位から外転90度くらいまで動かします。その時に反対の手で骨頭を触知しておくことで、前方に偏移しすぎていたり、下方や後方への動きが少ない、またはROM制限があればエンドフィールを感じる、といった検査をよくします。
特に骨頭のすぐ下の組織は固くなりやすい印象で、リリースするとROMの増大が図られるケースは多いかなと思います。
・肩甲挙筋、僧帽筋上部線維の活動状況
肩痛い人で肩甲挙筋や僧帽筋上部繊維の緊張にトラブルがない人が逆にいないんじゃないかと感じておりますが。。
クリニックの特性なのか、(患者の色あいてきに)、はたまた肩疾患とはそういうものなのか、、
代償運動を知ってもらうだけでも効果あると思ってます。
ヤンダのマッスルインバランス等で用いられるテストに私見を加えつつ書いていきます。
・外転60度まで挙上する間に肩甲骨の挙上が起こるか
・主な陽性所見①:過剰な上方回旋、肩甲骨の挙上(肩甲上腕関節外転60度までに挙上が起きる)
・主な陽性所見②:外転と反対側への側屈が起きる
・主な陽性所見③:翼状肩甲
例)僧帽筋上部線維による肩甲骨挙上が肩関節外転を代償している
はい、これらは基本的によくある機能障害じゃないかなーと。なんでこうなるかは別として、このような現象は見逃さないようにしたいです。
・腕立て伏せテスト
肩甲骨の安定性を評価するテストであり、主動筋である前鋸筋、共同筋・固定筋である僧帽筋上下部線維と肩甲挙筋、拮抗筋である菱形筋の機能を評価します。
・翼状肩甲
・肩甲骨の後退や挙上、回旋の程度
・顎を突き出しているか
・腰椎部の前弯がみられるか
・正常では運動中肩甲骨は外転位で安定しており、体幹も安定した状態でまっすぐに上下する
この辺をチェックします。どれも正常な肩には必要な要素です。
主な陽性所見①:腕立て伏せの姿勢から下降する間に肩甲骨が挙上、後退する
主に帽筋上部線維、肩甲挙筋、菱形筋の過剰活動と前鋸筋の弱化によります。
主な陽性所見②:肩甲骨が浮き上がる
これはほんとに多いです。しかも、自分でその感覚がわからないという人が多いです。
腕立てテストは運動療法にも転換しやすいかなと思います。治療の効果も感じてもらえますし。
・触診
内外旋をしながら大結節、小結節、結節間溝を触りましょう。
軟部組織ですが、一番練習がいるのは腋窩神経の触診と思います。整理してまた追記します。
・皮膚
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