仕事のストレスを軽減させる方法

厚生労働省が、仕事や職場に対するストレスの有無を調査したところ、6割近くの人が強いストレスを感じていると回答したデータがあります。どんな仕事でも、結果が求められるものであり、プレッシャーはつきものです。さらに職場の中での同僚や上司・部下、お客さんや利用者などあらゆる立場の人とのコミュニケーションで悩む場面も多く、ストレスと無縁になれる現場は少ないと言えます。

過度なストレスは、心身の健康に大きな影響を与えます。うつ病・パニック障害・不眠症などの心の病気は、過度なストレスが原因で発症します。さらにストレスが原因で気管支喘息、胃・十二指腸潰瘍などの身体的な病気を発症することもあります。

心身の健康を保つには、ストレスと上手に付き合う必要があります。その際、ストレス発散をすることは大切ですが、一時的に忘れるだけの発散は長期的に見るとあまり意味がありません。上辺だけでリフレッシュを図るのではなく、ストレスの根っこに目を向けることが大事になってきます。

ストレスの基を見て対処することを意味する言葉として、「ストレス・コーピング」というものがあります。ストレス・コーピングの対処法には大まかに種類があります。それが、問題焦点コーピング・情動焦点コーピング・ストレス解消型コーピングの3つです。

例えば、問題焦点コーピングは、ストレスそのものに働きかける対処法です。
もし、ストレスの主な原因が職場環境であるなら、転職やほかの科への移動などを検討し、実際に行動やアプローチするといった形です。悩みや状況によって、最適な対処法は異なるため、それぞれの種類の概要を頭に入れておくと、役立つでしょう。