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【日本1細かい?】夏時点の戦力分析と秋に向けた見どころ解説【早稲田大学】

今回の記事では早稲田大学の夏時点の戦力分析と、ブレイク選手・秋に向けた注目選手を、解説していきます。


チームの戦力層分析

この章では駅伝シーズンに向けて駅伝を経験した既存の戦力の確認をしていきます。区分けとしては3大駅伝経験者を「エース」・「主力」・「準主力」・「中堅」の4段階に分けていく形になります。

エース

このチームのエースは山口智規です。
学生界のエースの座に手をかけている山口は、箱根2区を66分半でカバーし、5千・1万でベストを更新。関東インカレでは5千で日本人2位。全日本予選4組では日本人TOPでまさにエースの活躍を見せています。

主力

花田監督は主力の3本柱としてエースの山口と後2人に、伊藤大志・石塚陽士の名を挙げています。
石塚陽士は走るフォームが整わず、一時期「ぬけぬけ病」にも近い状態になってしまい、秋から冬にかけて非常に苦しんだ選手。
春シーズンは関東インカレでは5千mで13分台をマークすると、教育実習明けで、練習ができていない状況の全日本予選では、2組に出走しほぼ引っ張っての3位。復活の兆しを見せています。
伊藤大志は箱根の主力区間起用予定だったものの、インフルエンザに罹患し欠場となってしまった選手。
復帰すると都道府県駅伝で活躍し、2月に1万でベストを記録。
トラックシーズンでは4月末で5千をマークし。全日本予選3組9位。関東インカレではハイペースに少し苦しみましたが、実力は完全に主力級です。
個人的にもう1人挙げておくと、「山の名探偵」こと工藤慎作です。
学生ハーフで62分半を切ると、全日本予選では4組に出走。19位で29:07と粘り、格上が多い中で十分役割を果しました。

準主力

準主力選手としては伊福陽太・菅野雄太・間瀬田純平の3人の名前を挙げていきましょう。
伊福は延岡マラソンでサブテンを達成し優勝した選手。関東インカレハーフでも5位に入り入賞した、チーム内で最もスタミナに自信を持つ選手です。
菅野もロードのスタミナに自信を持つ選手。関東インカレでは惜しくも10位、全日本予選でも悔しい結果が続いていますが、昨年の全日本で6区区間11位から、箱根10区5位でしっかりリベンジができる選手。しっかり秋の駅伝シーズンで雪辱を果たすことを期待しましょう。
間瀬田純平は1年生のころから駅伝デビューをしているスピードランナー。
1区で多く起用されラストスパートに強みを持っている他、出雲5区のような単独走も可能な、オールラウンダーといえます。ただ、集団走のハイペースで結果が良くなく、少し苦手なのかもしれません。

中堅

中堅格の選手も1人紹介していきましょうか。
1年生で出雲の最長区間、6区を走った長屋匡起です。ロードでの粘り強さが持ち味で、少しここの所不調気味ですから、復活を待ちたいですね。

期待の新戦力・エントリー争い

ここからは春に出てきた駅伝未経験の選手たちを1年生も含めて名前を挙げていきましょうか。

4年生からは和田悠太郎草野洸生を挙げておきましょうか。
2/17の早大記録会を皮切りに、春のトラックシーズンに5千と1万でベストを連発。早稲田らしい叩き上げの選手になってきています。
草野は3000m障害が専門種目の選手。関東インカレでは6位入賞を果し、学生ハーフで64分半。もしかしたら箱根6区の候補になってくるかも?
3年生では宮岡凛太ですね。
ハーフで63分台のベストを持つ宮岡は、関東インカレハーフで11位の大健闘。駅伝では後半区間でのデビューが期待されます。
2年生では山崎一吹武田知典をあげておきましょう。
山崎一吹は昨年は即戦力ルーキーとして期待された選手。今年は全日本予選1組で抜擢されて、積極的な走りを見せていました。スピードに関しては1年生のころから折り紙付きですし駅伝デビューが濃厚だと思います。
武田知典では1万で2回ベストを更新し伸びてきた選手。あとは長い距離で結果を出すのみだと思います。
1年生では山口竣平・立迫大徳・吉倉直希の3人。
13:34のタイムを持つ鳴り物入りで入学し関東インカレ5千では16位ながらもタイム上では13分台に迫りました。
立迫吉倉は1500mをトラックシーズンは主戦場の選手。2人とも関東インカレでは入賞を果しました。

秋の駅伝展望

今年の勢力図的には、絶対的な戦力を持つ青学を、駒澤・創価・城西・國學院の4校が追いかける形。そのため出雲は上記の5校を一つ崩すつもりでの5位以内。全日本は余裕をもってシードを獲りつつの上位進出が目標となってくるのではないでしょうか。

秋の駅伝シーズン注目選手ピックアップ

石塚陽士

https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/101603

石塚は一時期の不調からもどりつつある選手。
ただ彼の不調の間に山口智規がエースとして一本立ちしたため、彼の起用区間を一つ武器としてできるのではないでしょうか。出雲なら3区以外のどこか。全日本は3区~6区のどこかで切り札として起用されると思います。

工藤慎作

https://number.bunshun.jp/articles/-/860287

工藤には秋の駅伝シーズンをチームの主力の1人として計算されるシーズンになるのではないでしょうか。
思えば前任者の伊藤大志も2年の時に全日本で7区5位本格化。学生ハーフ・全日本4組としっかり結果を出せている彼が、「駅伝の名探偵」になれるか注目です。

山口竣平

https://mainichi.jp/articles/20231224/k00/00m/050/251000c

今年のスーパールーキーの1人は、今夏の合宿でも順調に過ごせているようで、おそらく出雲の登録メンバーにはいってくるでしょう。
スピードに関しては早稲田でもトップクラスでしょうし、都大路3区で日本人TOPとロード力もしっかり持ちあわせていますから、出雲・全日本でブレイクしてほしいです。

山崎一吹

https://sports.yahoo.co.jp/official/detail/2023122500036-spnaviow

山崎一吹もデビューが期待されている選手。
駅伝での実績も高校時代にしっかりありますし、 積極的な走りは中間区間にはもってこいだと思いますから、楽しみにしたい所です。

長屋匡起

https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/rikujo/2023/10/12/post_59/

出雲6区以降苦しんでいた選手ですけど、出雲を前にしてかなり絞れているようで、復活が期待されます。
昨年の出雲6区でルーキーながら区間6位とロード力は実証済みですから、もし復活すれば、戦力的にもかなり大きなプラスとなると思います。

個人的出雲・全日本の現段階での予想オーダー

出雲駅伝

1区伊藤大志 2区石塚陽士 3区山口智規
4区山口竣平 5区山崎一吹 6区工藤慎作

出雲はこのような感じでかんがえてみました。昨年の出雲でも工藤を試していましたし、山口竣平・山崎一吹を試したいところです。
あとは工藤の主力区間も試してみたいところか。ぴったりなのは出雲だと6区だと思われます。

全日本大学駅伝

1区間瀬田純平 2区山口智規 3区石塚陽士 4区山口竣平
5区山崎一吹  6区伊福陽士 7区伊藤大志 8区工藤慎作

全日本はこのような感じで予想してみます。
山口竣平の4区予想は、2年前の山口智規のあの姿を見たいと思って予想立ててみました。あとは出雲も含めてですが、このメンバーたちに長屋が食い込んでくれると嬉しいですね。

あとがき

いかがでしたでしょうか。今回は早稲田大学の駅伝シーズンのための戦力分析と注目選手のピックアップをさせていただきました。
花田監督体制で安定した成績・安定した戦力を維持し続けている早稲田ですが、ここからもう一歩、優勝争いに参加するため、何か飛躍のきっかけをつかむとさらに駅伝が面白くなりますね。
次回は創価大学の駅伝シーズンのための戦力分析と注目選手のピックアップをさせていただきます。次回の記事もよろしくお願いします。


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