見出し画像

本当にあった怖い話(心温まる話)

私は数日前に乳がんの手術の為、大学病院の重傷個室に入院していました。
私自身、43歳になる現在まで大病をした事がなく、
とても落ち込んでいました。
案の定、手術前日の夜は眠れなくて、咽頭炎も悪化して安眠剤と追加で安定剤をもらいモヤモヤしていました。
深夜13時過ぎ頃、少しうとうとしている時に、巡回の看護師さんが来られ、『明日の手術は大丈夫だから心配する事は全然ないよ。』と私の右手を自分の両手で優しく包む様に握って下さり心が落ち着いてきて。後少しで眠れそうだなと思った瞬間、それにしても手を握ってくれる時間結構長いな。患者さん他にもおられると思うから時間とか大丈夫なのかなぁ。と気になり右手をぱっと見ると…。
なんと手だけしか無かったのである。え❓と思い部屋の入口を見ると防犯灯のオレンジの灯りだけが付いているのにも関わらず、誰もいなかったので、一体何が起きているのか理解できず、とりあえず怖かったので急いで目を閉じてじっとしていました。
気持ちが落ち着いた頃、もう一度目を開けたら手も消えていてもちろん誰も居ませんでした。
そのあと安心して少し眠れました💤
翌日、『怖い思いをしたから部屋変えて下さい❗️』という気持ちにはなれず、あの幽霊さんならいっか。と不思議な気持ちになりました。安眠剤を飲んだので、夢である可能性もあるのですが、気のせいでないかもしれないのでこうしてノートに書きました。ちなみその日以来、その幽霊さんは現れませんでした。もしかしたら他の心配な患者さんを励ましに別の部屋をパトロールしているのかもしれません。
そのおかげか手術も順調に終わり、無事に入院生活5日間で退院が出来ました。主治医を始め、医療スタッフの方々、幽霊さんにも大変お世話になりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?