【記録】やってよかった無痛分娩

産後一か月が経ち、つくづく無痛分娩でよかったと思っている。
どんなところがよかったか記録してみる。
ざっくりいうと出産中の痛みがないことで心に余裕のある出産ができる。
身体の痛みを引きずりにくいと思う。

なんといっても産後の回復力が違うと思う

一人目も二人目も無痛分娩だった。無痛分娩を選んだ理由の一番は産後の回復がよいこと。

まず一人目は陣痛(10分間隔)が来てから病院へ移動して麻酔スタート。
なので序盤の陣痛(5分間隔まで)は経験した。
麻酔の効きが始めると下半身はすべて感覚のない状態になった。
起き上がることも脚を動かすこともできない。
陣痛の痛みはない状態で、1時間に1回くらい助産師さんが来て
何か処置をして去っていく。そんなわけもわからない時間が5時間以上あった。
やっと産むとなった時も、力が入っていく感覚や子どもが生まれる感覚はなかった。
そのため最後には助産師さんがまるで心臓マッサージをするかの如く
私のお腹を強く押して、子どもを押し出した。
そしていつのまにか切れていた会陰の処置をして、きれいにされた息子を抱く。
まるでベルトコンベアーで産んだような、実感が薄いお産だった。

産後は麻酔の影響からか発熱、頭痛があり、頓服薬だけでなく座薬をもらおうか悩みながら眠りについた。
翌日以降は会陰の痛み、全身の筋肉痛、骨盤がぐらぐらする感覚を次々と感じ、自分が産前の身体には一生戻れないことを痛感した。

慣れない子どもの世話、身体の変化や痛み、授乳などによる貧血で産後一か月ごろにはしっかり産後うつ状態だったと思う。
でも出産のダメージは引きずることなく育児をスタートできたと思う。

2人目はまた別の病院で無痛分娩を選択。
計画出産の予定日まであと1日のところで破水。
前期破水といわれる本陣痛前に破水するパターンの始まり方だった。

病院に着くと麻酔の処置が始まった。
今回も麻酔の効きが悪く3回背中の針を入れなおした。
それでも初回とは異なり、下半身に感覚があるけど陣痛の痛みはない状態になった。
そのためお産の時にお腹に力を入れる感覚や子どもが出てくる感覚があり
スムーズに産むことができた。
痛みがないので「あ、もう出てきてるな」「肩が抜けたな」「全部でた」と落ち着いて自分の状況が把握できる。

産後は発熱や頭痛もなく、骨盤のぐらぐら加減もかなり少なかった。
かなり稀なケースだと思うが、私が出産した産院は経産婦は産後2日で退院、希望すれば延泊可能というところで私は産後3日で退院した。
それでも退院時には会陰の痛みもなく、一人目(15Kg)を抱っこして歩き回れるくらいだった。
なので産後4日目から一人目の保育園送迎も開始した。

母乳生産のための胸の痛み、貧血による頭痛は一人目と変わらずあるが
それ以外は本当に元気。びっくりするくらい元気。
産後一か月で一人目と公園を走り回れるくらいまで回復した。
前の記事で書いたが完全ミルク育児にシフトしたおかげで、母乳生産の苦痛もなくなり、毎日どこも痛くない生活をしている。

冷静に出産を味わえる

一人目の時は初めての出産に対しての緊張や夜中の陣痛で睡魔、麻酔の効きすぎであんまり実感のない出産になってしまったが
二人目は本当に落ち着いて冷静に出産を体感できた。
無痛分娩しか体験していないから、無痛でない出産がどれだけ痛くて必死に産んでいるのかは人の体験を聞いて想像しただけではあるが、
無痛分娩の方が圧倒的に余裕があると思う。
私も助産師さんも主人もみんな落ち着いているので、不安や焦りもなく安心して産むことができる。
さっきも書いたように自分で進み具合を感じられるけど、リラックスした状態でいられることはメリットと思う。

ただ終始冷静なため、臨場感や出産後の達成感、アドレナリンが出ている!という感じは味わえないかもしれない。
(これは人によると思うが私はかなりローテンションで出産したほうだと思う)

しいて言うなら、産後の痛み(私は特に胸)に耐えられないのは無痛だからかも

本当にしいて言うなら、出産の痛みより母乳生産による痛みのほうが勝ってしまう。
母乳を続けられないくらい痛すぎると思ってしまったのかなと思う。
私の場合、胸は体感2倍に膨れ上がり、熱を持ち、腫れている状態。
かつ胸につながっている筋肉(肩・背中)が引っ張られている状態。
そのため仰向けになろうとすると上半身ほぼすべてに痛みを感じ、背中あげている状態でしか寝られなかった。
少し良くなっても胸を抱えていないと寝られず、ミイラの姿勢で寝ていた。
一人目とのハグや抱っこ、寝かしつけは痛みを感じながら試行錯誤して対応していたし、世話をしようと下を向いていると母乳があふれ出して服を汚すなんていうのもしょっちゅう。
そして二人目を守るためにホルモンが頑張り、一人目可愛くない症候群が頭を覗かせた。
こうした痛みや不快感、一人目も可愛がりたいという思いで産後2週間でミルク育児に変更した。
一人目の時も2か月でミルク育児で毎日元気に笑顔で過ごしているし、二人目も家族みんな笑顔で過ごすのが一番だよね、ということだ。

全ママへ 「自分を大事にして!」と伝えたい

妊婦になって、母になっていろいろな育児本やサイトを読むが
どこにでも「個人差があります」と書いてある。
そう「個人差」があるのだ。
痛いのに耐えられるか、どんな痛みなら耐えられるか、
どんな風に成長するか、哺乳瓶を拒否しないか・・・
ママになる自分も産んだ子どももそれぞれに個人で感じることは違う。
産み方や母乳かミルクかの選択が子どもの人格形成に影響を与えるわけではないと思う。
だから”自分の感じること、考えを一番に大事にしてほしい

無痛分娩は日本ではまだまだ対応している産院が少なく、選択できない人も多いと思う。自分ではどうしようもないこともある。
でも、自分を一番労わって尊重できるのは自分。
周りや世間の誰かではない。
なので自分を優先して。自分の選択を尊重して。
そして”いのちをだいじに”

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