(107)ドライクリーニングにほぼ出さない理由
イメージはマニキュアの除光液のようなもの
そろそろ衣替えの季節ですね。
私はほとんど「ドライクリーニング」には出さず家で洗ってしまう人。
日常使いのコートなら自分で洗ってしまう。
なので、すっかり「ドライクリーニング」の存在を忘れてしまっていた。
以前生徒から「ドライクリーニング」についての質問があり改めて調べてみた。
ドライクリーニングは「有機溶剤」で洗う。「有機溶剤」とは主に石油や塩素を原料にした液体のこと。
ドライクリーニングは油溶性の汚れは落ちるが、水溶性の汚れは落ちない。
仕上がった衣類から石油臭さが残っている場合は使用されている溶剤の品質に問題がある。溶剤の品質はお店によって違うため、ドライクリーニングに出すならば安価は求めない方がいいように思う。
ドライクリーニングの環境汚染が問題視されている。ということは、自然界に影響があるのだから人間にも影響があるはず。
そもそも「ドライクリーニング」とは何か?
イメージが付きやすいのはマニキュアの除光液。
マニキュアは水では落ちない。
けれど除光液(有機化合物)(アセトン)をコットンに湿られて拭き取ると油脂を溶かしてマニキュアが取れる。すぐに揮発してしまうので爪にはベタベタの水気はなくなっている。その原理と同じ。
衣類を石油系の溶剤に浸すと油脂の汚れは取れる。すぐに揮発するので水分は残っていない。
けれど元の真っ新な状態に戻ったわけではないのはなんとなく分かる。
クリーニングに出せば出すほど衣類は石油系の溶剤がつく。
どんなに素敵なスーツも一度クリーニングに出すと衣類のオーラが消えてしまうように感じるのは「石油まみれ」になってくるからなのかもしれない。
「水洗い」にしても洗濯の地球汚染は深刻だという。なるべく「洗わない」ようにすることが、本当は一番「地球に優しい」。