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〔155〕覇権通貨と國體通貨をつなぐ國體参謀衆(続き)

  一週間入院していた和歌山労災病院を昨日退院した落合は、すぐさま〔154〕を書き終え得て送信いたしました。その末尾に近い部分を、もう御覧になった方はおられますか。
 この部分(〔154〕有料領域の末尾)の要旨は労災病院の一室で点滴管につながれて輾転反側していた時に夢寐に浮かんだもので、WWⅡからソ連崩壊までの世界情勢の根幹を落合が読み解いた結果がこの一文です。愛借に堪えないので下に再掲いたします。
  

   (1974年の第四次中東戦争による)石油暴騰を「棚から牡丹餅」と捉えたブレジネフは、急増してきたソ連原油の売上金をロンドン市場で運用し、ユーロダラーの金主として俄か成金の気分を味わうと、もはや「ペテロ・ルーブル」の構築など面倒くさいことには関わらないことを決心し、むしろこれを以て「國體共産主義」を放棄する好機と見たはずです。
   これがゴルバチョフをペレストロイカ走らせ、キッシンジャーの対向者としてアンドロポフを創り、その跡を継いだウラジミール・プーチンがロシアを立て直す、という流れの源泉となった、と落合は洞察します。

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