白頭狸

「成行庵日乗」「平成日本の幕末現象」「金融ワンワールド「落合莞爾洞察史学シリーズ」「落…

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「成行庵日乗」「平成日本の幕末現象」「金融ワンワールド「落合莞爾洞察史学シリーズ」「落合吉薗秘史シリーズ」限定本の購入は 「桂輪文庫」で検索。https://e-wakayama.net/keirinbunko/

最近の記事

〔173〕前項で言い残した大問題が「三峡ダム」と「ソーラーパネル」

〔173〕前項で言い残した「三峡ダム」と「ソーラーパネル」  〔172」はタイトルに「三峡ダム」と「ソーラーパネル」を掲げながら、内容がそこまで到達しないうちに紙数が尽きました。  そこで本項は〔172〕の続きとして「三峡ダム」と「ソーラーパネル」に到達したいと思いますが、その前にポストWWⅡ時代の本質をもう少し説明しなければなりません。  「ペテロダラー時代」は、産油国が膨大な利益を得るために、キッシンジャーが作為的演出したもので別名「米ソいんちき時代」ですが、世界経済から

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    • 〔173〕三峡ダムと太陽光パネル

      〔173〕三峡ダムに対抗する中国の「秘策」―「太陽光パネル」  〔172〕のタイトルが紛らわしかったようです。「世界史の進行を三十年遅らせた?」という章句で前文は終り、その後に「一の國體秘策」という語が続くのですが、そのようには読めない、「一の國體秘策」が「世界史の進行を遅らせた」と読める、とのご指摘がありました。  尤もなご指摘ですが、実はここにいたる事情があります。日米最終戦の実行が石原莞爾の予測より「三十年早まった謎」を探る落合の脳裏に突然閃いたのが、【「一の國體秘策」

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      • 〔172〕世界史の進行を三十年遅らせた?「一の國體秘策」

         昨夜は体調すぐれず、〔172〕の無料領域を書きかけたまま茶粥一膳食べて寝てしまいましたが、今朝は気分爽快なれば、孫ら一行が到来する前に〔172〕の無料領域だけでもまとめたいと思います。  note「拾得ブログ」の[歴史の岩戸開き(52)」を御覧になられた方々が先刻御承知の拾得居士は、1994年以後本年までの三十年間を「地軸のズレによって世界史の進行が遅れた期間」と規定しています。  落合は昨夜これを読んで白頭を痛打された思いがありました。それまで、世界史が時間軸を進行するさ

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        • 〔171〕中国経済を狂わせた土地本位制

          〔171〕中国経済を狂わせた「土地本位制」  落合はポストWWⅡ時代を三期に分け、前期を「ブレトンウッズ時代」、中期を「ペテロダラー」時代、晩期を「ドルペッグ人民元」の時代と呼んでいます。前二者についてはすでに語り尽くしたと思いますので、これからWWⅡの晩期すなわち「ドルペッグ人民元」時代について総括したいと思います。  ポストWWⅡ期が晩期に突入した時点を、落合は平成七(1995)年と観ております。この年は実に多事な年でしたが、落合が今も忘れないのは「大蔵省国際金融局長榊原

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          〔170〕竹下登の「一の國體秘策」に応じた在華國體参謀たち  4/18最終稿必読

          〔170〕竹下登の〔一の國體秘策〕に応じた在華國體参謀  國體天皇府の企てた「一の國體秘策」の目的は、日米と日中の国家間距離を均等にして、日本を頂点とする「二等辺三角形」にすることです。  勿論、米中の距離も当距離にして「正三角形」にすればもっと良いのでしょうが、アチラ側にも事情があり、日本としてはとりあえず日米と日中の等距離化を図るべきです。  因みに鳩山由紀夫首相が「日・米・中の正三角形」を提唱した時、これを嗤う国民が多かったことを覚えていますが、落合が「この考えは根本的

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          〔169〕竹下登が「一の國體秘策」を実行した

          〔169〕「一の國體秘策」を推進した国士竹下登  東シナ海沿岸の工業化地帯だけにせよ、衣食足りてきた中華人民共和国が 軍備を拡大するのは、第一に異民族の蒙古・チベット・満洲・ウイグルを巻き込んで造った「大中華共産主帝国」の領内統治のためですが、それは本音であって国内で唱えることができません。  軍備正当化のためには、必ず外敵来襲の可能性を唱え続けなければならず、宿敵ソ連が崩壊した今となっては必然的にアメリカを主たる外敵と見なすことになります。  このことをあらかじめ読んでいた

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          〔169〕竹下登が「一の國體秘策」を実行した

          〔168〕「平成大停滞」は中国経済を育てた日本が被った代償なり 4/13修文済

           〔168〕「平成大停滞」の原因は日本が中国を育てた「一の國體秘策」  ポストWWⅡの前期は米ドルが「レトンウッズ体制」を放棄した昭和四十六(1971)年に終末を迎えます。  これに続くポストWWⅡ中期の「ペテロダラー体制」は昭和六十(1985)年の五カ国の蔵相が会した「プラザ合意」で、ドル救済役を押し付けたられた日本の蔵相竹下登がドル買い円売りを実行した結果、発生したのが昭和末平成初年(1988~1991)の不動産バブルです。  平成元年末に日銀総裁に就いた三重野康が行った

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          〔167〕ポストWWⅡは初期がブレトンウッズ体制、中期がペテロダラー体制、晩期がドルペッグ人民元 4/11修文

          〔167〕ポストWWⅡの体制は、初期が「ブレトンウッズ体制」、中期が「ペテロダラー体制」、晩期が「ドルペッグ人民元」  本題からともすれば離れがちなので読者諸兄姉を惑わせると思いながら、ペテロダラー論を書いてきましたが、ここらで仕上げたいと思います。  ポストWWⅡは昭和二十一(1946)年から令和三(2021)年まで実に七十五年も続きましたが、その中に三期あり、初期が「レトンウッズ体制期」で昭和四十六(1971)年を以て幕を閉じ中期に遷ります。  中期はご存じ「ペテロダラー

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          〔166〕國體通貨は「黄金」そのもの(2)4/10 再修文

          〔166〕國體通貨は「黄金」そのもの(2)  ユダヤ人陰謀説に関する私見を〔165〕の末尾に触れましたので、その続きから始めます。  落合の意図は、巷間に流布される不毛な「ユダヤ人陰謀説」の真相を諸兄姉に知っていただきたく、その一端として小論を述べるだけですが、何しろくだらない話なので、興味の湧かない方は飛ばして下さい。  昨夜みたフェイスブックに、ビル・ゲイツをユダヤ人と呼び「毒薬商売のために紅麹をネタに小林製薬の乗っ取りを仕掛けておる」との非難が流れていました。  その指

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          〔165〕黄金そのものが國體通貨 4/4午後、有料領域を修文しました

          〔165〕黄金そのものが國體通貨   まず諸兄姉にお詫び申し上げるのは、白頭狸が体調不良により思考が停滞したために〔163〕と〔164〕の完成が長引いたことです。これによって読者諸兄姉が興醒めになられたと感じるからです。  この体調不良の原因は日中温度の高下が激しい季節性か、コロナ流行による収入低調がもたらした神経性胃炎のせいか、あるいは病院から指示されて服用してきた治療薬の副作用かなど諸般に亘って検討した結果、治療薬の副作用」という結論に至りました。  よって該当すると思わ

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          〔164〕ポストWWⅡ期の基軸通貨米ドルを支えたペトロダラー・チャイナダラーとジャパンダラー 4/3大幅加筆して完了、熟読を願う。

          〔164〕ポストWWⅡ後の米ドルを支えたペトロダラー、チャイナダラーとジャパンダラー 4/1修整。4/3完了  米ドルを基軸通貨として発展進行してきたポストWWⅡの世界が、令和三(2021)年を以て大きな転機を迎え、新たな時代に入ったと落合は観ています。  なぜ令和三(2021)年なのか。  その理由についての説明は後回しとさせて頂くこととしますが、時代変化がこの時期に生じたことを具体的に示すのは、令和四(2021)年二月に始まったプーチン・ロシアによる「ウクライナ進攻」

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          〔163〕ポストWWⅡの第二通過点はアジア通貨危機の1997年 時制の誤りを重要修正し、3/17に加筆 必読 

          〔163〕ポストWWⅡの第二通過点はアジア通貨危機(1997)  ポストWWⅡ時代の第一通過点となった1971年以後の通貨本位制について述べてきた本稿が、「人民元のドルペッグ制」について考察する段階になって、いきなり「中国流土地本位制」に飛んでしまい、話の展開が後先になってしまいました。  そこで今から「人民元のドルペッグ制」について述べます。「ドルペッグ制」とは為替政策の一つで「ある国が自国通貨を米ドルに連動させる固定相場制度」を謂います。  そのメリットとしては、「米ドル

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          〔162〕ドルにペッグした人民元が「チャイナダラー」となり「ペトロダラー」に並ぶ

          〔162〕ドルペッグ制の人民元がチャイナダラーとなる  落合莞爾(白頭狸)が『金融ワンワールド』を発表してから間もなく十二年になります。同著の執筆にあたっては二十年来の知人から多大の示唆を頂きました。  当時の白頭狸が、その知人が五十年にわたって高松宮宣仁親王に仕えた國體舎人であることなぞ知る由もなく、ただ二十年来の交遊を重ねるにつれ、その人が狸のいまだ知らぬ日本社会の奥底と近現代史の秘亊に通じていることが、だんだん判ってきたので交遊を深めてきたのです。  平成八年から、有名

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          〔161〕米ドルは原油ダラー・中華ダラーと日本ダラーの三本立て 3/8追加修正済み

           かなり追加しましたので再読をお願いします。 〔161〕米ドルは原油ダラー・中華ダラーと日本ダラーの三本立て  日経ダウも三十四年ぶりの新値を取ったことで、久しくゼロ金利の泥沼で賃貸仕切っていた日本の投資界に活気が戻ったようですが、ここの処、金価格も高騰し、NYでも東京でも連日史上最高値を更新しております。  本稿は信用通貨論が主題ですが、金本位制に関する考察を進める中で、れまで考えて見もしなかった「ペテロダラー」なる体制に遭遇した白頭狸は、その実態を検証した結果、「金本位制

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          〔160〕國體通貨とは本位財を謂う。3/6大幅加筆につき必読

          〔160〕「國體通貨」とは本位財を謂う  二月十六日の早暁、那智勝浦の湯沐邑の湯壺で年来の懸案の答えが閃いた白頭狸は、快い湯疲れの数日を過ごすうち英気が満ちてきたのでnoteに取り掛かろうとしましたが、脳内に在るのはすでに電光の影だけで、カミオカンデで観測されたニュートリノのようなものですから、これを文章にして論理化するにはそれなりの集中力を必要とします。  二月二十日には戦略思想研究所の中森君が録画撮影のために来訪されましたが、湯疲れに漂う白頭狸はなかば放心の中で「洞察帝王

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          〔159〕覇権政体通貨と國體自然通貨

          〔159〕覇権政体通貨「米ドル」と國體自然通貨「黄金」  白頭狸は〔157〕で、昭和四十七(1972)年における金価格と世界GDP総額と令和四(2022)年におけるそれを比較しようと試みましたが、手元に資料がなかったため雑駁な見解を述べました。  その見解とは、次の通りです。  世界GDP総額はざっと60倍に増えているので、金価格のドルベースでの上昇と見事に一致する。  つまりペテロダラー時代にあっても、金価格は世界GDPの膨張の勢いに合わせて上昇しているわけで、金の市場

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