あじまん創世記。
仕事終わりにお買い物。
そして、そのお店の駐車場内にあるあじまんさんが目に入り、全く予定になかったのに…
オカシイな。
気づいたら、十勝あんとカスタード2個を注文し、お代用のトレーに240円を耳を揃えて並べた後だった。
このお店は、もちろん。
以前記事に書いたお喋り上手な女性店員さんがいる、お気に入りのあじまんさんだ⇩
今日も手際良く、ほかほかのあじまんを包みながら、
『ふたつ一緒にすると、また違った味わいで美味しいからねぇ〜!』
サラッと予想もしていなかった、あじまんアレンジレシピを教えてくれたのだ。
そんなのは初耳だ。
これまでも何度も両方同時に買ったことがあるけど、これまで一度も聞いたことのない情報だ。
『そんな門外不出な秘術を伝授されるということは…!とうとう、いつきは店員さんに常連さん認定をしていただけたということなのか…!?』
いつきは不意打ち過ぎて、一瞬にして阿呆なことをアレコレ考えてしまい、店員さんの顔をマジマジ見てしまう。
挙げ句、へぁ?と変な声まで出てしまった。
しかし、流石はコミュニケーションの達人な店員さん。
そんないつきにも動じず、
『片方を口にパクっとして、そこにもう片方もパクっとするの。そうすると美味しいんだよ〜』
と、丁寧に繰り返し説明してくれる。
その瞬間、『勢いで2個買っちゃったけど、太っちゃうからひとつは旦那さんに食後に出そうかな?』とか殊勝なことを思っていたのだが…
ふたつとも、いつきが食すことが決定した。
『やってみます!ありがとうございます!!』
あじまん店員さんから、今まで考えたことも無かった背徳的な食べ方を教えてもらって、いつきは意気揚々とあじまんを後にした。
手にはビニールの上からでも分かる、ホカホカふかふかなあじまんの感触。
本来の目的、買い物を手早く済ませ車に戻る。
帰って一息ついてからでは、折角の出来立てが台無しだと、駐車場で食べることにした。
もう、あじまんは何度も食べている。
どちらの味も記憶と舌に刻み込まれている。
初手から、店員さんが教えてくれた十勝あん✖カスタードブレンドを実行してみる…
……………!?!?
目をかっぴらき、言葉も無く自分の口の中で何が起こっているのか理解しようと黙々と食べ進める。
車の運転席で、
両手に持ったあじまんを、交互に目をかっぴらきながら無心に食べる女は傍から見たらさぞ不気味だった事だろう…
駐車場の端っこに停めたから、多分誰にも精神攻撃は与えていない…と、思う。(たぶん。)
分析虚しく、結局、この十勝あん✖カスタードブレンドの美味しさと、食感の素晴らしさをいつきは言葉にあらわすことが出来そうにない…
強いて言うなら。
甘みが強く、大豆の皮多目のザラザラホクホク食感(これがまた、懐かしさを感じる良い味を出しているのだ)の十勝あんと、
甘さ控えめ、濃厚もったり唯一無二カスタード…
そのふたつが合わさって、ねっとりトロトロ濃厚卵リッチなこれまで出会ったことの無い、ニュータイプ・アンコが爆誕した。
ただ、コレだけは分かった。
お口の中でビックバンが起こり、十勝あん✖カスタードブレンドという名の新しい宇宙が、いつきの中にまたひとつ生まれたということを…
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