渾身のラブレター
ラブレターを書いたのはおそらく中学生のころ。
大人になって書いたことは一度もない。と記憶している。
ラブレターって愛の告白でしょ?
書いたとしても渡す勇気って相当なものだと思う。
わたしは書いただけで渡したような渡せずにいたような、記憶があいまい。
たとえば友だちにならラブレターを書いて渡すことはできる。
でも、本当に好きな人に自分の想いを手紙に書いて渡す勇気は、当時のわたしにはなかったはず。
だって好きな人に電話するにも当時は公衆電話で、ドキドキしながら友だちと電話ボックスのなかに入り、誰が出るのかわからずワンギリするので精一杯だったからだ。
ウブなわたし。笑
中学生のころ、わたしの通っていた学校では、友だち同士で手紙や日記の交換が流行っていたし、歌詞を変える替え歌やポエムも流行っていた。
よくよく考えてみると、ポエムだってなかなか恥ずかしいような気がするが、ポエムを書くのは好きだった記憶がある。
でもね、まさかこの年になって、ラブレターを書くことになるとは夢にも思っていなかったわけで。
夫に?
ちがうちがう。笑
え?じゃあ誰に?
企業さんですわ。
いま、就活しているのだけれど、履歴書や職務経歴書の自己PRとか自己アピールとかあるでしょ?
そこは、相手の心をグッとつかむため、ラブレターのように書いたほうがいいと聞いたからだ。
ラ、ラブレター…ね〜
アラフィフのわたしが…
そもそも書いたことがない、あるいは一度ぐらい書いたかもしれないが、そんな遠い昔の記憶なんてとうにないわけで。
でも、そうもいってられない。応募したい求人が出たら、100%書かなきゃはじまらないんだもの。
ハローワークからもらった職務経歴書・履歴書の書きかた冊子みたいなのがあって、それを参考にしながら試行錯誤。
書類選考を通らなければ、会ってさえももらえないという世知辛い就活。
なぜかわたしが「いいな」と思う求人は、書類選考がある企業ばかり。
面接のみの会社を選べばいいと思うのだが、なかなか「これ」といった求人に出会えない。
となれば何が何でも書類選考を通るために、あつ~く、そして会ってみたいと思わせる魅力あふれるラブレターを書かなければならないのだ。
昨日書いたラブレターは昨日で「よし」と思えたのだが、今日は今日で昨日よりもさらにブラッシュアップされて、これなら会ってみたいと思ってもらえるのではないか?とさえ思えたできだった。
そもそも就活はじめてすぐ、この会社で働きたい!と思う求人が見つかったのだが、一社目は書類選考で落ちて悲しかったし落ち込んだ。
ネガティブが発動したが仕事も縁だと思う。と気持ちをふるい立たせた。
で、昨日今日とやっと見つけた二社にすぐさま応募したのである。
渾身のラブレターがそれぞれの会社に届くのは、だいたい週明けだと郵便局の人が教えてくれた。
選考期間はそれぞれちがうので、どの会社と縁がつながるのか、はたまた、まだどこともつながらないのか楽しみでもある。
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