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レールが無い恐怖

大人になるということがいかに大変か
20代前半の今、ひしひしと感じている。

大人になるということは、自体1つで考え、働き、稼ぎ、生きていく事である。
それが『自由』という悪魔な枕詞を掲げながらいかに難しいことか、20数年生きてきたこの年になって感じたところである。

突然身の上話をさせていただくが、我が実家は自営業である。2代目シャッチョが私の親父である。
常に親父の自由な姿を見ながらも、スーツで働き着たく無い、親のレールに乗りたくないただの反抗期故に、継ぐことは無かった。職業上、今の社会にそこまで需要性を感じない職種ではあった為に、親父も無理に継がせようとは思わなかったらしい。

高校時代、1番進路に対して考えなければならない時代、自分は自立したい、勉強はしたくない、一人暮らしがしたいという願望以外、将来の事など本当にどうでも良かった。
しかし親に反対されつつ、地元外の専門学校という進路をとった。それが今後悩む理由になるとは知らずに。
専門学校というとその名の通りその職に就く事に焦点を当て、1、2年学ぶ学校だ。それ故、今の業界に不満を持つことはあっても、約500万はその業界の為に出した金である。そのため、それ以外の職種に就くことはおろか、それ以外の職を考えるという脳みそもとっくに無くなってしまっているのである。

今、この職種で雇われで働き続けることに、メリットを感じられない。これ以上上があるのかと聞かれたとて、目指す場所も無くなってしまった。
かといって独立する勇気も金もない。
親に意見を求めたとて、親はこの職種に就いたこともなければ、雇われとして働いたこともない。
これがどんなに良いことか、今になればわかる。
親のレールに乗ることはプライドやプレッシャー、色々思うところがあると思う。
しかし、この先どうなるか、自分が身を粉にして働かない限り金は作り出せない、そういうプレッシャーはそこまでないと思う(あくまで親の仕事を見ながらの過程で派あるが)。

ないものねだりかもしれない。しかし働いてる今も次のステップへ、このままでいいのか自分の人生、と考えながら行くことは非常にストレスであり、難しい。
親のレール、助言すらもない今が、楽ではある。
しかしながら、「○んだ方が楽なんじゃね?」と思う考えも何回も頭をよぎる。自分でレールを決め、尚且つそのレールに沿って生きていくことがいかに難しいか、大人になった(と思う)今になって思う。

仕事を貰えることの嬉しさ、見放された時の絶望、上司に対して思う事etc…
そして税金や保険、生きていくだけでかかる費用等々…

生きることは難しい。
高いプライドを持てば持つほど生きにくく、折れやすい。生きているだけで皆偉い。素晴らしい。
しかし誰も誉めてはくれない。それが社会である。
それを学生時代身を持って知れたならばもっと勉学を頑張っていた(かも)しれない。

学生時代なぜあんなにも大人達が勉強をしろと、口うるさく言っていたのか、意味がわからなかった。
だが、今になって思う。逃げ場が増えるからだ。
大人になるとわかる、だが大人にって、苦労しなければわからない。勉強してた人たちは親や先生に感謝しているのだろうか。そうではないと思う。自分が親や先生にもっと厳しく育てといてくれよと今になって思うように、そんなことはないのだろうと思う。

今苦労している人たち、その人達こそ、今の若い子に大人になってからのリアルを伝えられるのだと思う。

後悔先に立たずとはよく言ったものだ。

齢20前半、生きることは難しいぜ。

だが、あいつの分も生きていく。

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