スポーツ選手のセカンドキャリアとお金

今回は自分の中のテーマをみなさんにお伝えします。
それはプロスポーツ選手の引退後のお金についてです。
私はスポーツ選手のお金を扱うようになってから、プロ選手のセカンドキャリアを色々調べました。結果、よくわかりませんでした。
ほとんどが不明なんです。出てくるのは芸能活動をしていたり、そのプロクラブでコーチ、監督等をしているものだけでした。
そうなると他の選手は??
私の知ってる選手、友達、後輩等に聞いてる限りで、1番多いのが地元に戻って、友達に斡旋してもらって就職。あとは、その競技のコーチやスクールでした。
いずれにしても、年収4〜600万くらいです。
もちろん、それが悪い金額とは思いませんし、こつこつ働いて積み重ねてならいいのですが、彼らの場合は一気に半分以下、下手したら10分の1になってます。
そうなると問題となるのが金銭感覚になります。
今まで月100万以上使ってたお金が、そもそも入ってくるお金が月3.40万になります。おのずと破産に向かいます。
正直そんな選手はザラにいます。
月100万使う生活から月10万使う生活、30万の家賃から8万の家賃、10万払ってたインターナショナルスクールなどの教育資金がゼロに。。。
この環境の変化に対応できません。一般人でも同様でしょうけれど、こんな変化を味わう人は稀でしょう。
ただスポーツ選手はこれが当たり前、現実となっています。
この現実を知った時に、「プロなんて、その一瞬輝くだけで、ちゃんと働いた方が絶対いいのか」と自問自答を繰り返しました。その結果、いや悪いのはプロスポーツ選手という職業ではなく、その仕組みだと思いました。
そこで、引退後のライフプランを現役中に考える事の必要性を具体的に選手に話ようになりました。
一つは資産運用。資産運用といっても、金融投資、不動産投資、保険等これは誰しもがやっていますが、スポーツ選手は短期で多額のお金を稼ぐので、お金があるうちに残すという面でとてもいいです。ただわかってるからこそ、騙そうとする営業マンもたくさん近づいてくるので(中には月額100万円掛けさせたり、年金の受け取りが80歳からと提案してくる保険屋さんもいたり)、そこの見極めの相談。
リスクとリターンを明確に説明して、できる範囲でやる。そして何より節約。これは簡単なようで難しいんですが、先ほどの月額100万使う生活から、毎年10万づつ減らしていくようにすれば、引退後の生活感に少しでも近づけます。
スポーツ選手の報酬と人生の出費は教育資金等もあり反比例します。それを説明して、少しでも今の出費を減らす努力をしてもらいます。
また、引退後にしたい事を見つけるために、色んな職業の話をしたり、見つかった時に成功するには、今何をしたいのか(セカンドキャリアではなくデュアルキャリア)を考え、現役選手という世間的なアドバンテージを活かして行動をはじめささせる事に力を注いでおります。
自分のファンがいるということは一般人にはない大きなアドバンテージであり、そのファンを巻き込んでセカンドキャリアの夢も一緒実現させていけば、みんな応援してくれるであろうし、
またファンの方々もそのスポーツ選手の未来に希望を持てるのではないかと考えています。

まとまりませんでしたが、このような事を提案して少しでも引退後の選手の地位が向上して、子供達、その親御さんが安心して夢見れる職業になっていけたらと思っております。

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