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バリアフリー住宅っていうけど、その家どうやって中に入る?

最近はバリアフリーをうたっているハウスメーカーも多くて、室内はほぼ段差なしの家が増えている印象です。


家づくりで情報を集めるために、インスタグラムなどで、「バリアフリー住宅」というワードを入れ検索しまくっていました。しかし、特にバリアフリーを専門にやっているハウスメーカーや工務店じゃなくても、掲載されている実例が障害児(者)のために建てられたバリアフリー住宅じゃなくても、バリアフリー住宅というハッシュタグをつけている住宅会社の投稿がほとんどで、そこから本当に欲しい情報を得るのが難しかったです。明らかに段差があって、脱衣所もトイレも車いす使用は想定していない通常の広さで、どこがバリアフリーなの?っていう場合も。

バリアフリー住宅について説明している記事などでも、段差がない、床材が傷がつきにくい素材、廊下の幅が広い、など中のことだけを説明しているものがほとんどです。

家の中に段差がないことなどは当然必要なことではありますが、実際に、車いすやバギー(小児用介助型車いす)を使って生活している場合にまず問題になるのは、家への進入経路です。玄関ポーチや玄関框をどう通過して中に入るのか、玄関周りがとても重要になります。その他、浴室の配置や広さや開口幅など、障害の程度にもよりますが、実際に生活するとなると、通常の作りではいけない部分が多くあります。

広義の「バリアフリー住宅」ということばが広がっていることは喜ばしいことではありますが、本当に必要な「車いすが使えるバリアフリー住宅」の情報はまだまだ得られにくい状況だと思います。

わが家は娘が4歳の時に家づくりをしました。5歳の現在もまだ抱っこでの移動がメインなので実際にバギーや座位保持椅子などを室内で使用してはいませんが、そういうことを想定した家づくりをしました。障害児のための家づくりは、今現在の困り事への対応だけでなく、今後の成長を見越して考える必要があるのでとても難しいけれども、少数派の家づくりなので情報も少ないです。わが家が考えたことやったことが、どなたかの参考になれば、と思っています。

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