トルコ語レッスンの一コマ
池袋の丸善ジュンク堂書店、横のスタバでコーヒーを飲みながら先生が到着するのを待つ。
少しでも背伸びをしようと必死に机の上にある参考書をパラパラとめくる。
うーん。見ただけではなにもわからん。
先生は僕に必ずわからないことはありますか?と尋ねるから何か質問することはないか?と参考書を注意深く眺める。
完全に準備不足だった。
予想よりも先生が早く到着して焦りまくった僕は先生の「元気ですか?」という挨拶に元気ですか?と答えてしまう始末。
これではオウムではないか。
僕は休日になるとトルコ語を学ぶため在日トルコ人の先生にトルコ語のレッスンをお願いしている。
最初は有償の約束だったが、先生は1回目のレッスンの後にお金はいらないと僕に告げ帰って行った。
それ以来、僕は先生にコーヒーショップで先生の分の飲み物も買うようにしている。
本当に先生のご厚意には感謝しかない。
今週のレッスンも始まりからわからないことはないか?と質問され、僕は前々から準備していたかのようにありますと言った。
本当はその瞬間に思いついたことなのだが。
そんな不真面目な生徒に先生は熱心に説明をしてくれる。
僕は毎回先生からの生きたトルコ語の発音やネイティブの良く使うフレーズ、豆知識を教えてもらいながら数ヶ月後のトルコ旅行に思いをはせている。
どうやら先生はトルコではある程度裕福な生活をしているらしい。
学校の職員で今は休職して日本に半年間留学をしているという。
先生とのレッスンが終わり、o zamamと先生が席を立つ。
o zamam → それでは という意味。
ちゃんとお礼をして僕は先生のいない机で参考書を開き少しでも取り返すとばかりに復習をする。
これが僕の休日の始まり。
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