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続・「一貫性」なし

前回に引き続き、「ヒゲダルマ落とし」に挑みます。

「策士策に溺れる」……は褒め過ぎですね。「策士」なんでたいそうなもんじゃない、ただの「感染症の素人」の分際ですもの。「語るに落ちる」くらいがちょうどいいでしょう。

なんたって、「新型コロナは怖い感染症ではない」と、自分で認めちゃってるんですから。

(記事より抜粋)『新型コロナでは小児は成人と比較して重症化リスクは低いと言われていますが、インフルエンザでは5歳未満は重症化しやすいと言われています。小児ではインフルエンザ脳症などが問題となることがあります。』

まず、ある大人数の集団を想像します。この集団では、数年置きに新興感染症が発生し、そのつど人命が失われていきます。
月日が流れて50年後。無事に生き残っているのは、いくたびもの感染症の波を乗り越え、抗体を獲得した「強靭」な者たちだけになります。乗り越えられなかった「脆弱」な者は、残念ながら、どこかの段階で命を落としてしまいました。
この集団でも、次々と新しい命が誕生していますが、やはり感染症が流行するたびに「脆弱」な個体は削られ、「強靱」な者だけが生き延びていきます。「自然淘汰」です。

現実の世界でもこれと同じことが起こっています。
現在40代、50代、60代、70代、それ以上の方々は、これまでの生涯で何度もバクテリアやウィルスに感染しては、生まれ持った免疫でそれを克服し、「抗体」を獲得してきました。
この「抗体」は、以前に感染した病原体とまったく同一でなくても、ある程度類似したバクテリア、ウィルスにも効果を発揮します。これを「交差免疫」といいます。

40代~70代の世代では、風邪で亡くなる人はごくまれです。なぜなら、これまでに風邪に罹患した経験(交差免疫)が働き、ウィルスが多少変異しても、ちゃんと重症化を防いでくれるからです。
逆に、歩んできた人生が短く、感染症の罹患経験の少ない若者ほど、重症化~死亡の確率が上がります。さまざまな抗体をまだ獲得していないからです。
インフルエンザで若年者の死亡率が高くなるのは、このためです。生まれて初めてかかるインフルエンザには、まだ「抗体」がないため、重症化しやすくなるのです。この波を乗り越えた者は、「抗体」を獲得し、以後のインフルエンザ感染にも「耐性」を持つようになります。

新型コロナは、「若年者の重症化・死亡がきわめてまれ」という特徴があります。
上記の説明からもわかるとおり、この事実の意味するところは、

「獲得免疫」がなくても乗り越えられる程度の弱い感染症である

ということです。
「新型」の名前どおり「新興感染症」であるなら、「抗体」のバリエーションがそろっていない若年層こそ、死亡率が高くならなければいけません。

新型コロナの死者の平均年齢は、世界中のどこでも「平均寿命前後」に収まります。70代後半以降です。
これは、まさに免疫の力が弱ってくる年齢であり、コロナ以外のどんな病原体にも抵抗力が落ちていくものです。何の不思議もありません。

以上から導き出される答えは、

新型コロナはまったく脅威に値しない

ということです。
ヒゲダルマは、せっせと(小遣い稼ぎの)記事を書きながら、この至って合理的な(バカでもわかる)結論に、まったく気づかなかったようです。

ワクチンが有効か無効か以前に、そもそも

ワクチンが必要な感染症ではない

というのが紛れもない事実なのです。


さて、ヒゲダルマはこう続けています。

(記事より抜粋)『ただし、2022年に入ってからの20歳未満の新型コロナによる死亡者数はすでに41例となっており、2009年の新型インフルエンザのときの20歳未満のインフルエンザによる死亡者数と同程度となっています。感染者数の多さ、流行の規模を考えると小児にとっては新型コロナも危険な感染症と言えます。』

言外に「ウィルスが強毒化している」とニオわせたいようですが、「ウィルスは宿主のライフスタイルに合わせて変異する」という「自然淘汰の原則」があるので、こちらから働き掛けなければ「強毒化」することはありません。一刻も早く「弱毒化」して、宿主との共存を望んでいるのです。
ヒゲダルマは、この「自然淘汰の原則」をまるで知らないのでしょう。

もし「PCR検査による水増し」を差し引いても、若年者の死亡率が有意に上がっているとすれば、原因は「人為的なもの」以外に考えられません。

ワクチンです。


私は、上記の記事は、「ワクチン推進派」が自分でも気づかぬうちに、遠回しに自身の罪を認めることになった一種の「自白」になると捉えています。

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