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元旦のコロナ掃除

我が家にも正月が来た。
有難いことである。
父、母から届いたお年玉を持つ息子。
義祖母から頂いていた豪華な冷凍おせち。
十分な正月の朝である。

ホテル療養していた夫が本日帰ってきた。
十分に療養してきたはずだが、まだ眠いという。
一番最後に発症した私は高熱が出た日から3日目だ。
高熱は1日で済んだ。
だが油断は禁物。咳が出るし、なぜか右目が充血して
目やにが多い。
しかし何をしていいのかまるで分かっていない夫。
私が家中を掃除しなければならない。
寝床を作らなければならない。

夫を隔離していた部屋を乾拭きし、掃除機をかけ、
布団を干し、その他の場所も大方そのようにし、
手で触るところは除菌をし、トイレを本格的に掃除した。
天井、壁、床全てだ。
そしてこれから大量の洗濯をしないといけない。

体を一旦洗いたくて風呂を沸かし暫しのリラックスモード。
秒で息子が泣き叫んで風呂の前に来る。
まるでリラックスできない。
何か気を引くものであやせなかったのか。

ホテル療養の際に、持たせたものは処分してきて欲しいと
頼んでいた。そういう品を集めて工夫して詰め込んでいた。持ち帰って消毒をしたりするのは大変だからそう頼んだ。
理由も伝えた。洋服は洗えるので、持ち帰っても良いと
追加で連絡もした。全員陽性になった今としてはあまり意味のないことなのかもしれないが。
とにかくそのように依頼をしていたのだ。

帰宅して聞いてみると、そのほとんどを持ち帰り、
服を捨ててきたという。

高熱のあとは辛い。家中の掃除の後はもっと辛い。
そんな中、5分も風呂でリラックスできなかった。
直後に髪を乾かす暇もない。
片付けても片付けても片付かない。
この後もまだやることはある。
ぶっ倒れそうである。
精神が崩壊しそうである。

無理をしてはいけない。
誰もがコロナの症状が出て3日の人間に言うであろう。

では誰が掃除をするのか。
あ、まだそこは!
あ、まだそれは!
というものに向かっていき、触る。
夫は息子より行動範囲が広いのだ。
キッチン周りなどてきめんである。

夫は掃除の仕方をネットで一度でも見ただろうか。
息子が泣き叫んだ時、布団をしまうよう伝えたら
何か棒のようなものでぱんぱんとはたき始めた。
慌てて大声で止めるしかなかった。

自分が欲しいものはとことん調べる。
いつもどんな時もスマホを手に持つ。
トイレに行く時も、風呂に入る時も。
そんな夫は一度でも家族のために掃除の
仕方を検索してくれただろうか。

私は何もできない。
器用ではない。
ただただ分からないことは調べ、実践しているだけなのだ。

好きなことをやりたい。
好きなことを調べたい。
よく分からないからできない。
しない。
興味のあることにしか目線がいかない。

誰でも多少なりともそうなのではないだろうか。

でもやらねばならない時はあるのだ。
自分のやりたいことより優先してやらなければ
ならない時があるのだ。
考える必要がある時はあるのだ。

訴えが届き、応援してくれる方は
スキをお願いしたい。
今の励みはそれしかない。







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