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ちゃんとガラクタに見える時まで

絶対使わないだろうに
スペシャルに見えてしまい
捨てられないものたちがいる。



・アルミホイルやラップの芯
→何かの生地を伸ばすのに使えないだろうか?
 (生地を伸ばさない)


・デザインがかわいいビール缶
→いい感じのインテリにならないだろうか?
(ならない)


・かわいい紙袋
→誰かに何かを渡すとき用に。
(渡す時には忘れてる)

・ジャムや海苔の佃煮の瓶
→手作りジャムを入れたりして…
(作らない)


・4パックヨーグルトの空箱
→これで氷つくったらお酒飲む時用にちょうどいいのでは
(普通に氷買う)


ボタン付きの洋服についてある予備?のボタン
→いつか、ボタンがとれた時に…
(取れない)




こんな感じでたくさんある。



ただのゴミであり
ガラクタであることはわかっているのに
素敵なものに見えてしまうのだ。


それで1、2週間くらいは保管しておくが
ある日、ただのゴミに見える日がやってくる。

目が覚めたように
なんの魅力も感じなくなって
ちゃんとガラクタだと思う。

酔いが覚めたような気分で
「なんでこんなもの取っておいたんだろう」と
躊躇なくポイっとゴミ箱へ捨てる。




現在、我が家の(一人暮らし)キッチンには
使い終わったラップの芯が横たわっている。


絶対使わないとわかっているのに、
使う用途だってはっきりしないし
ただのゴミだとわかっているのに、

今の私には
とんでもなく魅力的に見えている。




またそのうち、
「なんでこんなもの取っておいたんだろう」と
躊躇いなくゴミ箱へ捨てるだろう。

その日が明日なのか明後日なのか、
明々後日なのかはわからない。


でもかならず、
「もういいかな」と思う日が来る。

だからちゃんと、
本当にただのガラクタに見えるまでは
絶対に捨てない。


正直に、ゆっくりと、
自分の心と向き合えばいいよ




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