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今夜は泣かずに眠れそうだ

なんだってこんなにお腹が空くんだ。
昨日の夜、必死で我慢したうどんを朝ごはんに食べた。

ツナとレタスのサラダも一緒に食べたのでバランスは悪くなかったと思う。

同じく必死で我慢した
チョコモナカジャンボも朝食後、半分食べた。

昼は控えめに120グラムのご飯
卵焼き、鮭、ビーマンの肉詰めと
もちろん野菜たっぷりのお味噌汁も。



通常これだけ食べておけば
夜ご飯いらないなーってくらい満たされているのに帰宅途中の車の中で、驚くべきことにまたもやうどんが食べたくなった。

ここ数日の私はとにかく猛烈にお腹が空いている。



昨夜はよく泣いた。
何があったわけでもないのに
強烈なさみしさに耐えられず泣いた。

李徴みたいに虎になり月に向かって吠えることができたらまだこの虚しさが紛らわせるだろうにと思いながら、もちろん吠えるわけにはいかないのでとことん泣いてやった。


高校の頃保健の先生が唐突に
「人は一生孤独です。誰といようが何をしていようが絶対に一人です。」とサラッと口にしたのが忘れられない。

当時30代後半くらいだっただろうか。
栗色の髪、肩につくくらいの長めのボブ、
背は低く童顔な、可愛らしい容姿の先生だった。

でも笑った顔を見たことがない。
淡々と喋る。
容姿に反してクールな人だった。

そんな先生が人間の核心をつくようなことを
授業終盤、教壇の上を片付けながらサラッと言ったのでどきっとした。


男子の一人がヘラヘラと笑いながら
えー、じゃあ先生も孤独なんですかぁ?と聞くと

「もちろん孤独です。
結婚しているけど孤独ですよ。一人です。
でもそれが当たり前なんです。みんなそうなんです。これは一生、死ぬまでそうです」と笑わずにピシャリと言ってのけた。



自分では認めてないことだし
認めたくもないんだけど
でも認めるしかないことがあって、
それを今日ここで認めよう。

私は相当寂しがりなのだ。

でも、きっとみんなそうでしょ。



散歩したんだからうどんを食べてもいいよね、というわけのわからない許しを自分に与えるため帰宅してからすぐ、散歩に出かけた。


猫おった。元気でた。かわいいけど暗いね。



コンビニでどん兵衛の肉うどんを買って帰り
一瞬で完食したが食べたりず、さらに冷凍のうどんを替え玉しスープまで綺麗に飲み干した。

半分残していたチョコモナカジャンボも締めにいただく。


人は寂しいとそれを紛らわすために食べ続けてしまうことがあるらしい。

と、どこかで聞いたことがあるような、ないような…


食べたかったものをお腹いっぱいに食べて満たされた。

今日一日尾を引いていた寂しさを、満腹感がどこかへ追いやってくれた気がする。

今夜は泣かずに眠れそうだ。


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