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ひとつぶの水滴【強く生きる言葉】

雲の中で
ひとつぶの水滴が生まれた

地上めがけて
落ちていった

無数の水滴はあつまって川になり
海へ流れていった


ぼくは何かの役にたったのだだろうか

ひとつぶの水滴は
そうおもった


ひとつぶの水滴がなければ
川もなく 海もない

地球は完全に乾いてしまう


『誕生日の詩集』より
ひとつぶの水滴
やなせたかし

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