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予定ゼロの夏の日は嫌いじゃない

年間チケットを購入している映画館の鑑賞チケットがあと3回分残っている。それなのに前回体調不良になった時の感覚が忘れられず、行く気になれない。


映画館はあの場所で過ごす時間こそが目的であり肝心の映画の方はおまけ程度だったはずなのに足が遠のくと何かしら観たくなるので、案外好きなのかもしれないなぁ。

アマプラに再加入しこの2週間で4本ほど観た。


・『君の名前で僕を呼んで』

昨年末に観たシチリアサマーと同じくらいの時代に感じたけど悲劇的な終り方じゃなかったので救われた。

人が人を好きになる。ただそれだけのことだと言ってくれる大人がそばにいる彼らは幸福だったんだろうな。

いちばん近くにいる大人たちの価値観次第で子供たちの未来が大きく左右されることもある。複雑な気持ち。


・『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』

奥さんが亡くなる話らしいからメンタルきてる時に観るのはきつそうかなと思ったけどタグ?に「コメディ」と書いてあったので選んだ。

果たしてコメディの意味とは。はて…って内容の映画。痛々しくはあったけど絶対コメディではないと思う。煽ってたんかな?


「私の悲しみをわかって」系ではなく主人公が自分と向き合うまでの葛藤を見守らせてもらう感じ。


最初の方は故障したものをひたすら分解し壊れた原因を丁寧に探ろうとするんだけど分解すればするほどわからなくなり、だからと言って元に戻す術もなく

そのうち「ぶっ壊しちまえ」スタイルに変わっていく主人公の姿に救われたりした。


大切だったもの、思い出、全部ぶっ壊してみてようやく少しだけ見えてくるものってあるよな。ないか?私はあるけど。どうだろう。

主人公なりの喪失との向き合い方が正直で、コメディではなかったけど観て良かった。



・『セッション』

なんか色々賞とってる映画だからこの鬼教官すんなりいくわけないよなとは思ってたけど想像の上の上をいく映画だった。

やり方が姑息すぎて怒りさえ湧いた。
私が主人公なら間違いなく初日で辞めてる。
でももしかしてあのやり方こそ鬼教官の狙いなのか?ジャズバーでしおらしく漏らしたあの言葉は鬼教官の本音だったのか?
いやいやまさかね…。


闘うくらいならどれだけ大切なものでもすんなり(とはいかないが)捨てちゃうのが私の人生。

だから主人公のよう、なにクソと歯を食いしばってでもやり通すとか耐えるとかって全然理解できないんだけど

ラストの鬼教官との闘いを見ていたらどんな闘いも結局自分のためでしかないんだからどうしても諦めきれないものことがあるなら闘ってみるのも面白いかもしれないと感じた。



・『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

お金というシステム作ったやつちょっと面貸せやと数年前から思ってるけどその思いを更に濃くさせる内容だった。

マネーゲームの世界に用はない。
早急に滅せよ。

そして当時この映画を観て最高だったと言っていた人間を思い出し、ああ確かにきみは主人公と同じタイプの人間だったよね…と妙に納得したりした。




今日もいい天気だったので部屋中のシーツやカバーを洗い、取り込んだものからすぐさまセットしていく。

お日様のにおいがする乾いた寝具の上、思う存分ゴロゴロ。飼い猫はこんなふうに1日を過ごすのかな。いいなぁ。

ゴロゴロしながらも台所では晩御飯の準備をしていた。

と言ってもスーパーで半額になっていた鶏のぶつ切りとごぼうをひたすら煮込むだけ。味付けは塩と白だしを少々。


このスープが好きでたまに作る。いつもは普通のモモ肉だけど、ぶつ切り肉だと旨味が濃い気がする。


夕食に食べたそのスープは予想通りのおいしさだった。朝から炊いていただけあってお肉がほろほろ。気づいたらご飯2杯食べてた。

朝はマック食べたし、散歩してないし、明日の体重計が怖いし、来週末の健康診断も怖い。

夕方に数時間寝たけどこの時間で既に眠いのもちょっと怖い。


いい日曜日だった。

涼しい部屋で過ごす予定ゼロの夏の日は嫌いじゃない。おやすみ。



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