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BOEの闘い!インフレが手強い  24/5/6

Yan氏で~す。
インパクト!!!

今度はポンドですが、分析はさらりとすませたいのですがどうなるのでしょうか?
 今週はポンドが主役ですが、昨日はオージーに手こずっていしまい時間が無くなりましたし、今日は日本株のことも話したいのですね。あとガスのその後も(笑)も書きたいのですが・・・


BOE政策金利の件でいろいろと見ていますが前回の政策金利もそうですが、結構情報が出ています。オージーより資料が集めやすかった(笑)

 最初はベイリーさんの発言から見てみましょう
ロイター 4/18(会見は17日)

しかし細かな内容はかかれていないので深堀検索で見つけました(笑)

 BOE総裁のベイリーさんが4/17の会見で下記の事言っています
英国経済は2月の予想通り順調に推移している。
・来月はインフレが大幅に低下すると予想している。
・原油価格は予想ほどには高騰していない。
・中東紛争によるリスクは依然として残っている。
・中東紛争の影響は懸念されているほどではない
・サービスインフレは徐々に低下している
・労働市場は緩みつつあるようだ。
・英国は完全雇用で「インフレが進んでいる」。
大体こんな感じでした

2月予想通りってところにフォーカスします
つまり3月の政策金利の時を表します
これですね
BOE 3/21 金融政策の概要

まぁ見ても英語だし、日本語でまとめました
2024年3月21日に行われたイギリス中央銀行(MPC)の金融政策会議において、**政策金利は5.25%**に維持されました。これは、市場予想通りとなりました。

MPCは、インフレ率を2%の目標に引き下げ、経済成長と雇用を維持することを目的としています。最近のデータでは、インフレ率は低下傾向にあるものの、依然として目標を上回っています。また、経済成長は減速しているものの、堅調に推移しています。

MPCは、以下の点について議論しました。

  • インフレ率: インフレ率は、エネルギー価格の上昇などの影響で依然として高水準にあります。しかし、最近のデータでは低下傾向にあり、2024年後半には目標の2%に近づくことが予想されています。

  • 経済成長: 経済成長は減速しているものの、依然として堅調に推移しています。家計消費と企業投資が成長を支えています。

  • 労働市場: 労働市場は逼迫しており、賃金上昇圧力が高まっています。これは、インフレ率に上向きリスクをもたらす可能性があります。

  • 金融政策: MPCは、インフレ率を目標に引き下げるために、金融政策を引き続き引き締める必要があると判断しました。しかし、今後の経済状況を慎重に監視し、必要に応じて政策を調整していくとしています。

今後の見通し

MPCは、インフレ率は2024年後半には目標の2%に近づくものの、依然として不確実性が残っていると考えています。特に、ウクライナ情勢や世界経済の減速などがリスク要因として挙げられます。

MPCは、今後も経済状況を慎重に監視し、必要に応じて政策を調整していくとしています。

以下、議事録の詳細です。

  • 1-15: 世界経済、金融情勢について議論。

  • 16-20: 英国経済の現状と見通しについて議論。

  • 21-30: 労働市場と賃金動向について議論。

  • 31-35: インフレ率の現状と見通しについて議論。

  • 36-39: 金融政策について議論。

MPCの投票結果

  • 政策金利を5.25%に維持:8票

  • 政策金利を0.25%引き下げる:1票


で何に注目かというと39項のこの文書です

持続的なインフレ圧力によるリスクがどの程度後退したかについては、これらのメンバーの間でさまざまな見解があった。この範囲の一端では、より高い頻度を含む名目指標の動向は、政策の抑制的な姿勢と、短期インフレ期待の低下に伴う第二次効果の巻き戻しが、より持続的な物価上昇率の低下に重大な影響を及ぼしていることを示唆している。そしてインフレのゆっくりとした動きの要素。この範囲の反対側では、エージェントの最新情報に反映されているように、賃金上昇率は高すぎる水準にとどまっており、緩やかにしか減速しないと予想されていた。これまでのところ、サービス価格のインフレが目標と一致するペースに十分迅速に戻るという兆候は限られており、第2ラウンドの影響が減少するという証拠はまだ暫定的である。賃金とCPIのインフレ予測の両方に関しては、若干の上振れリスクが残っている。

3月BOE政策声明文書より


この国でも賃金上昇がネックだそうです
注目はCPIもそうですが
賃金とういか雇用関係を見てみます

4/16 

4/16 UK雇用統計

ベイリーさんの会見がこの二日後の18日だったことを考えると
会見では雇用が堅調と言っていながら緩み始めたとも言っています
 この数字に騙されないで内容を見ると
ロイター 4/16

つまりBOEは鈍化を見なしたことになります

4/19英国小売りも悪化です
ロイター 4/19


これで利下げだ!!とポンド売りが加速したいのですがそうはイカいないのが世の常です

 確かに翌週の22日月曜日までは
ポンドルで見るとポンドは売られています

4/22 金利スワップからの利下げは8月28bpと12月までに58bpを織り込んでいる マーケットコメントが出たくらいです

しかし23日に状況が変わります

イギリスのPMIが上昇したのです

ロイター 4/23

利下げ期待が後退して、利回り上昇でポンドは買われます
またこの日の米国PMI系の指標が悪いのもあってポンドは伸びます

またこの日にMPCメンバーのピルさんが
目標は買えないとタカに取れる発言
ロイター 4/23

発言の中にかなり緩やかなと書いてあるのを見ると次回の雇用者数と失業率を見たいのではないかと思います

4/24 CBI製造業受注指数 が予想より悪化
 ところが数値に騙せれてはいけないという例になります
この後三か月で改善の兆しとかよい内容がかかれているのです
CBI 4/24

結構凄いことが書かれているのでまとめてみました

CBIの四半期ごとの最新産業動向調査
製造業

現状

  • 生産量は、2024年第1四半期の大幅な生産減少の後、4月までの3ヶ月間ほぼ安定していました。

  • メーカーは今後3ヶ月間で生産量が増加すると予想しており、その期待は2023年10月以来最も強いものです。

  • 需要の不確実性が後退し、資金調達コストに対する懸念が薄れるなか、来年の投資意欲は1月に比べて改善しました。

  • 生産単位あたりの平均コストの伸びは依然として高水準です。

  • 国内販売価格は4月までの3ヶ月間で上昇しました。

  • 輸出物価インフレは1月から減速しました。

将来

  • 生産量は、今後1年間増加すると予想されます。

  • 需要の不確実性が後退し、資金調達コストに対する懸念が薄れるなか、来年の投資意欲は改善しました。

  • 製品およびプロセスのイノベーションへの投資が増加すると予想されます。

  • トレーニングと再トレーニングへの投資はほぼ変わらないと予想されます。

  • 建物やプラント・機械への投資は横ばいが見込まれており、残高は1月の3年ぶりの低水準から回復しています。

投資

  • 投資に対する主な制約は需要の不確実性です。

  • 財務コストに関する懸念は、33年ぶりの高水準(パンデミック期間を除く)からは後退しているが、長期平均の2倍(22%から11%)にとどまっている。

この調査結果から、製造業は2024年後半に向かって改善していくことが期待されます。

以下、調査結果の詳細です。

  • 生産量: 生産量は、2024年第1四半期の大幅な生産減少の後、4月までの3ヶ月間ほぼ安定しました。メーカーは今後3ヶ月間で生産量が増加すると予想しており、その期待は2023年10月以来最も強いものです。

  • 受注: 4月の新規受注総額は減少したが、そのペースは前四半期よりも鈍化しました(残高は-6%、1月の-13%から)。メーカーは今後3ヶ月間で受注が増加に戻ると予想しています (+8%)。

  • コスト: 生産単位あたりの平均コストの伸びは大幅に上昇しましたが、4月までの四半期ではペースが若干鈍化しました (バランスは +39%、1 月の +43%)。7 月までの四半期でもコストの伸びは引き続き高いと予想されます (+42%)。

  • 価格: 国内販売価格は4 月までの 3 か月間で上昇しました (+10%)。輸出物価インフレは1月から減速しました (+9%)。国内価格と輸出価格の伸びはどちらも今後 3 か月で加速すると予想されます (それぞれ +27% と +22%)。

  • 投資: 投資意欲は 1 月の調査から改善している。製品およびプロセス革新への投資増加 (+15%)、トレーニングおよび再トレーニング (+6%)、建物 (-3%) およびプラントおよび機械 (+2%) への投資は横ばいを見込んでいます。

  • 制約: 投資に対する最大のリスクは需要の不確実性 (49%) であり、資金不足 (36%) と労働力不足 (15%) がこれに続きます。資金調達コストへの懸念は後退しているが、依然として不安要素です (11%)。

この内容だけでは利下げはできないです

4/25 CBI流通業動向調査 予想より大幅な悪化
 これも悪いのですが、これまたよく取られているのですね
なぜかという4/19小売りにが悪いから流通が悪いって感じです
先に出ているないようなのでこれも売られる内容ではなかったということになります

4/26 Gtk消費者信頼感 若干改善
改善されるとなると消費が良くないということですね
あれ、強いポンドになっています

週が明けて
4/30もポンドにとっては優勢なものばかりですがそれ以上に米国の内容がよかったのであまり印象がない日でした
 この日に APF四半期報告書 があったので一応見ました
 金融報告だけのレポートです金融政策目的でのギルド(債券)発行とか資金の有無は解ります。(近況でない四半期報告なので)
 見ていると大分購入を控えているのようで引き締めです
 一応貼っておきます

BOEは出来ることはやっているのが解ります

さてもう一つ注目するのがあります
4/30 日本時間の早朝ですが
英国BRC店頭価格指数が発表されています

あまり注目されてませんが、私はよく見ています
抜粋です

英国小売業コンソーシアムの最高経営責任者ヘレン・ディキンソン氏は、
「ピークから1年が経過し、店頭価格のインフレ水準は正常化の兆しを見せており、家計に安心を与えている」と述べた。食品と非食品の両方で、店舗のインフレ率がより管理可能なレベルまで低下しています。 4月には、小売業者が消費者支出を促進するためにプロモーションを強化したため、食品以外の価格が特に衣料品や履物で下落した。バター、魚、果物などの生鮮食品の価格が、原材料コストの緩和と食料品店間の激しい競争により下落し続けたため、食料インフレは12カ月連続で鈍化した。」
「消費者は店頭価格のインフレの低下を歓迎するだろうが、地政学的な緊張や石油などの一次産品価格への波及効果は将来の価格安定への脅威となっている。小売業者は今後も価格を抑えるためにできる限りの努力を続けるだろうが、政府は企業が顧客へのオファーに投資できるようにする成長促進政策で果たすべき役割がある。」

4/30 BRCレポートより抜粋


BRC店頭価格指数 

ここでようやくですが
英国4/17発表されたCPIを見ます

英国CPI

面白いことが解ります。上がる時も下がる時もCPIの方が反応が早く、下げ始めたらBRCは一定に下がり、CPIは4%付近で一旦とまりました。原油絡みなのでしょう。またインフレ時にある来年買うより今年の方が安いので買い込みが一旦は終わっているようです。AUD分析と同じで、利下げが聞かれている現在で無理してまで買い物をするのは控えるのでしょう。
 利下げするにも、もっと利下げしますと言い切らないと消費行動が抑えられないのではないかと思います。
半年待てば金利が大きくさがっているなら今は買わないで待てるなら待つという消費行動が期待したBOEだが、経済を悪化させたくないとも同時に考えています。

5/1と5/3 英国指標

5/1~5/3 英国指標

住宅は抑えられていますが、
で、製造業購買部協会景気指数を見てみようと思ったら見れませんでした

なので5/3 総合PMIを見てみます
初めてみるのですが 

https://www.pmi.spglobal.com/Public/Release/PressReleases?language=en

ってS&Pグローバルってあの会社ですよね

PDFですがこれです

https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/d5e67d99c2b94c4ab99b380f603223ea

AIまとめると
英国のサービス部門:

  • 4月は、顧客信頼感の改善と経済状況の好転により、企業活動の好転が力強く加速しました。

  • 雇用創出はわずかにとどまり、企業は利益確保を優先した。

  • 賃金、特に国民生活賃金の上昇により投入コストが大幅に上昇した。

  • サービス部門企業の価格上昇率は過去3年間で最も低いペースとなった。

主な調査結果:

  • 企業活動指数:4月は55.0で、3月の53.1から上昇。

  • 新規受注量は堅調なペースで増加し、過去11カ月で最も高い伸びとなった。

  • 未処理の作業はわずかに減少しましたが、ビジネス能力は新規および既存のワークロードを処理するのに十分でした。

  • 職員数はわずかに増加したが、2024 年には最も弱いペースとなった。

見通し:

  • サービスプロバイダーは、顧客需要の好転の兆しや今後のマーケティング施策により、今後1年間の事業活動の見通しについて引き続き楽観的な姿勢を保っている。

  • しかし、選挙の不確実性と金利の上昇により、企業活動の成長が鈍化する可能性があります。

AIでは理解できないところがあったので追記します

海外からの新規案件の増加も4月の総受注高を押し上げ、米国やアジアの顧客への販売強化が継続的に報告される中、2023年3月以来の高い伸びとなった。新規受注が再び顕著に改善したにもかかわらず、最新のデータは未処理作業がわずかに減少していることを示した。

全体的に測定すると、民間部門経済全体の投入価格インフレは、2023年7月以来最も強かった。対照的に、工場出荷時の価格インフレ率が11カ月ぶりの高水準に達したにもかかわらず、全体的な産出料金インフレは3月以降若干緩和した。

こんな文書があったのです
生産が上がっているが価格転嫁はそれほどでもないという事態です。
つまり、需要が上がりつつあるが、価格は上がらないのはそれなり生産効果がでていることになります。物があふれてきたことを示します
これは良い傾向です

これが世間でいう 「わずかな兆候」ってやつだと思います

残りの指標はこれになります
まだ発表はしていません。民間系なのでBOEメンバーが見るのかは解りませんが、分析しているうえでは同じような結果がでるのではないかと思います

政策金利までの未発表指標

5/7 08:01のBRC小売売上は重要だと思います
これ次第って訳ではないですが、下振れというか3.2%よりしたであれば
買い控えが進んでいると考えます。

他の情報としては
ブルームバーグ 5/5
据え置きの8月利下げの手がかり

エクスチェンジレート 5/5
 こちらは踏み込んでいてハト派になる

後はFTは見れないのですがダイジェストで
マネーサプライに関する集団記憶喪失でBOEのインフレ対応に打撃
って意味が解らないものもあります。遅れを追っているのかなと
後は
利払いで92億ポンドが払ったとか

見所に移ります
この記事
みんかぶFX 5/5

ニュースを読み比べると 確かに、据え置きでアクション待ちなのが解ります

投票数がどうなるか
金融報告がある回で会見もあります

調べた資料は全部書きました


ここからは私の考えになります


 確かにわずかな兆しがあり、景気も改善の兆しが多いと思います
ここで利下げと言ってしまうと、インフレ再燃懸念は解ります
なので今回も
据え置きという予想は正しいのと私も賛同します

しかし 投票が割れる のではないかと思います
もともとBOEはタカ派が多いのに前回はタカからの鞍替えもあったくらいです
ブルームバーグ 3/21  12:17
タカ派かハト派が解る記事です
政策記事発表前です

抜粋します

BOE タカVSハト 記事より抜粋

ブルームバーグ 3/21 21:00
発表後のまとめた記事です
タカ派2人が利上げ撤回です

一番右寄りな マンさんと、ハスケルさんが利上げ撤回
だけで、ポンドは売られたのですね

私はもう一度こんな事態になるのではないかと
据え置きが6か7
利下げが3か2

そうなると、ポンドは売られやすいのではないかと思います
この辺りは、メンバーの性格や今までの発言を調べるには、日本は遠すぎます。もっともタカな二人が前回折れたのはそれなりインパクトだったとは思います。今回もそんな結果になるのではないでしょうか?

今回はこんな結論になりました

外れても抗議はやめてください(笑)
これは私が考えたシナリオです。
買いか売りかと言われたら、ポンドは売られる可能性が高いと自分なりの結論。

トレードは別です。
 その時までにポンドが買われているのであれば、売りを狙うシナリオになります。ただ売ればいいって考えではありません
売られていたらエントリーはしません。エントリーは何かアクションがあったときだと思っています。もしくは指値を考えています
相対する通貨ペアは2つ候補にありますがまだ検討中

 ここ重要です
売られているのにさらに加速するという考えもありますが、
売られていた場合は、みんながハトになると考えていた証拠です
みんな同じ結論になるのは一見良いことですが、それではトレンドは出ません。また、その場合は、さらにそれ以上の売り要因がないと売られません。
逆に織り込み済で、反発する可能性もあります
 言いたいことが伝われるといいいのです(苦笑)
無理してエントリーをしない。自分が解るポイントまで待つ

 そんな感じです

あとがき
 また結構な時間を使ってしまった。分析というか調べるのになぜここまでするかというと背景がちゃんとあって記事になっているためです。エクスチェンジレートのニュースは今回は結構ひどかった(笑)ダンスケ銀行のエコノミストが言っているからだという内容に見えます
 要約するとハト内容だから売られるしか書いていません。ちゃんと分析したはずですが、根拠が書いていないのも珍しいです。なので自分でちゃんと調べないといけないと思って。わざわざ英語サイトを回っています
 今日のトレードはしませんが、したい気分でもありますが(笑)。ガスの話でもまとめようかなと思ったのですが、流石に疲れましたね。
明日からまた本業ですね。もし専業トレーダーになれたとしたら、私の場合はファンダメンタルズ分析がメインなので、チャートよりニュースサイトを見ている時間が長いのだろうな(笑)。

以上

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