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最近見た映画3作品|映画感想文

最近はもっぱら映画館に行く時間がない!
けれど映画は観たい!ということで、復活させたNetflix。
ちまちま隙間時間に鑑賞しています…!

八日目の蝉(2011)

原作:角田光代
脚本:奥寺佐渡子
監督:成島出
出演:井上真央、永作博美、渡邉このみ、小池栄子、劇団ひとり…
☆第35回日本アカデミー賞(2012)
監督賞、脚本賞、主演女優賞、助演女優賞、音楽賞

会社の上司との不倫で妊娠したものの、出産をあきらめた女。一方、その上司には、妻との間に子どもができていたことを知る。やがて、女は上司夫婦の家に侵入し、赤ん坊を誘拐。逃亡しながら我が子として育てることを決意する。

ワークショップで本作の脚本を読んだことがきっかけで鑑賞しました。
設定や展開にリアリティがあったので、わたしはスルッと物語に入り込めました。特に永作博美演じる希和子に感情移入しすぎて、ラストシーンで号泣してしまいました(笑)。
主役である井上真央や永作博美の演技も圧倒されましたが、わたしが何よりも印象に残っていたのは千草役の小池栄子でした。脚本を読んだときに何気なく年齢の近い千草で役作りをしていたのですが、わたしの千草より細かい動作まで隙の無い、圧倒的な説得力をもった千草を見て、畏敬の念を抱きました。やっぱりプロは凄い!


かそけきサンカヨウ(2021)

原作:窪美澄
脚本:澤井香織・今泉力哉
監督:今泉力哉
出演:志田彩良、井浦新、鈴鹿央士、中井友望…

幼い頃に母が家を出てしまい、父との長い2人暮らしの中で家事も自分でこなすようになっていった女子高生。幼なじみで同じ美術部の青年に淡い恋心を抱きながらも、静かで穏やかな日々を送っていたある日、父から再婚することを告げられる。彼女は、唐突に訪れた父の再婚相手と、その4歳の連れ子との新しい生活を送ることになる。

『ちひろさん』を見てから大好きになった今泉力哉監督の作品ということで鑑賞しました。監督特有のほわんとした雰囲気の世界観と、主人公の繊細な心の機微が揺れ動いているのを見ていて、思わず自分の思春期を思い出してしまいました。
主演の志田彩良は最近よくテレビでも見るようになった俳優ですが、わたしは本作で初めて知りました。この画面映えする透明感はなんなんだ…
とにかくセリフなし、表情だけが映るシーンが多く、それが見ている側の想像をかき立てて、考える余地のある作品に仕上がっているのが完璧に自分好みで大好きです。


BADLANDS(2023)

原作:黒川博行
脚本・監督:原田眞人
出演:安藤サクラ、山田涼介、生瀬勝久、吉原光夫…

大阪で特殊詐欺集団の一員として受け子の差配をするネリ。ある日、出所したばかりの弟ジョーがヤクザ相手にトラブルを起こし、彼女も巻き込まれてしまう。

同監督の『クライマーズ・ハイ』が好きだったので楽しみにしていた作品。
「ぜひ映画館で見たい!」と切望しつつも、結局行けずに「ついに見れなかった…」とがっかりした矢先、まさかのNetflixで見られるようになっていたので、慌てて鑑賞しました。
正直なところ、期待しすぎたところもあって物足りなかった…
とにかく淡々と物語が進んでいって、「どこで盛り上がるのかな?」と思っていたら終わっちゃった感じでした。どこかで何か期待を裏切るような意外性が欲しかった…!
唯一、印象的だったシーンは、友情出演だった岡田准一演じるヤクザが暴れるシーンで、「ガチで殺られる!」と身震いしたほど、鬼気迫るアクションがえげつなかった。見たのは、実写映画『ザ・ファブル』(2019)以来。
安藤サクラと山田涼介の演技を見るのはこれが初めてですが、二人ともどこを切り取っても絵になるのは羨ましいと思いました。

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