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ペールグレーを抱えて生きる
大人の発達障害
には、大きく分けて3種類あるそうです。
注意欠如・多動症(ADHD)
自閉スペクトラム症(ASD)
学習障害/限局性学習症(LD/SLD)
わたしはこの内、自閉スペクトラム症(ASD)の傾向があるなと感じています。
思い当たるフシが、多いのです。
思ったことを素直に伝えたら
相手を怒らせてしまった
特定のことにこだわりたくて
他の作業が疎かになってしまう
突然の予定変更が苦手で
臨機応変に対応できない
騒がしい場所が苦手で
耳をふさいだり立ち去ったりしたくなる
一般的な衣服の素材や内側のタグなど
肌に触れるものを不快に感じることがある
https://www.otona-hattatsu-navi.jp/
人とのコミュニケーションに難があって、特に学校生活においてかなり緊張した状態で過ごしていたことが、もしかしたら発達障害によるものだったのかも…と思うとちょっと、合点が行くような気がします。
わたしは、所謂「グレーゾーン」それもかなり軽度な方と思われます。
ライトグレーとオフホワイトの間
ペールグレー、くらい。
難を抱えつつも、社会生活はほぼ滞りなく執り行えていますんでね。
(著しく困難を感じているわけでなければ診断・通院の必要もないようなので、緩く理解してたぶんそうかな、と納得しました。)
***
そんなわたしは普段、こんな感じで毎日を過ごしています。
思ったことを素直に伝えたら相手を怒らせてしまうから、思ったことの3%くらいしか口にしない
特定のことにこだわりたい時も、歯を食いしばって重要タスクを優先するようにしている
突然の予定変更が苦手なことを認識しているから、あらゆる可能性を視野に入れた上での事前準備を鬼のように執り行うようになった
外出する際は必ずカナル型イヤホンを持参して、騒がしく感じる場所では装着するようにしている
洋服や下着のタグは出来るだけ元々付いていないものを選ぶ、けれども付いていたら外すし、購入の際に品質表示の熟読は欠かさない
自分の不得意項目を認識した上で、その為に困ったり悪目立ちしたりするのを避けたい。
だから、日々の心掛けでとりあえずどうにかしている(ように見せている)というだけのことなのです。
重度のASDというのは、殊に強く深い困難があって、対策を講じたくてもそれが本人の努力ではどうにもならない為に社会生活に歪みが生じている状態、なのだと思います。
違いはスペクトラム(連続したあいまいな境界)の、どの辺りに位置しているか、だけ。
だからわたしは、電車の中で頻りに独り言を呟いたり、大きな音にパニックを起こしたりしている人たちを嘲ったり笑ったり、できません。
声を出さないようにしているだけで、不安なときはわたしも頭の中でずっと喋っているし、平常心を保っているように見せかけて、心の中では泣きそうなくらい動揺しているから。
見た目はおばさんだけど、わたしの中には人見知りでいつも不安な5歳のわたしがいるのです。
誰にもそう思ってはもらえないってだけで。
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