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社長は、ぬか漬けを食べる決断をした

ヒューマニエンスというNHKの番組が好きで、よく見ています。

リンクを貼ったらちょっと織田裕二の圧がすごいけど、世界陸上の織田裕二に比べたらだいぶおっとりした織田裕二なので、よかったら見てみてください…

腎臓
皮膚
心臓


血液

最先端で研究に勤しんでいる科学者の方々が実際に出演して語ってくれるこの番組を見ていると、わたしたちの体のなかにある諸々は、我々が意識をせずとも勝手に動き、勝手に相互作用し、勝手に最適解を見つけて毎日を乗り切っているんだな、ということがよく分かります。

「なんかカレーが食べたい」

などと、頭で考えているように思えて、実はあなたの腸内細菌が欲しているだけかもしれませんよ。腸は第二の脳と言われていて、脳がない生物は腸で考えているんですよ。だって、脳と腸、形が似ているでしょう?なんて言われると、フェッとなります。
(どんな感情?)

さて、そろそろ生理だから余計に血液を作ろうとか、ウィルスを退治しよう、ここはT細胞だな、いやB細胞に頑張ってもらおうとか、この場所はちょっと酸素が少ないから多めに心臓を動かそう、などということを、わたしたちは自己決定していません。
それらの諸々はすべて無意識化で行われている、という事実。

自分のことは自分で決める!
余計な口出ししないで!

なんて思春期の若者が主張するようなことを、全然わたしたちは自分の体に対して執り行えていないのだ、ということ。

これって、会社みたいだな、と思いました。

日夜、社員(内臓たち)が様々な部署で
ルーティンワークを行い
書類整理や共有フォルダの仕分けをして
不要なものを削除したり
部内で打合せをしたり
他社と調整したり
問題に対応したりしている。

社長(わたし)の出番が来るのは
大事な意志決定をする場面です。

目的地に徒歩で行くか、電車に乗るか。
喉は乾いていないが、水を飲んでおくか。
今日の飲み会で暴飲暴食、するかしないか。
調子が悪いが、病院に行くか、様子を見るか。

その選択一つひとつで起こる結果を、社員は
「まじかよー」
「勘弁してくれよー」
とか言いながら処理する。

時には、よかれと思って運動しすぎて、体を壊してしまうこともあったりして。

社長の「よかれ」が的外れだったり、しますものねえ。

今朝起きて、わたしは社長としてまず、台所に向かうという選択をしました。
一昨日漬けたので今いい具合になっているはずのぬか漬けを食べようと思うのです。

この決断はたぶん、我が社の大事な社員たちにとって有益なはずです。

…もしかしたらこれも厳密にはわたしの決断ではなく、腸内細菌部長に操られた結果なのかもしれませんが。

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