家族だから許せない/他人だから腹が立つ
娘ならなんとも思わないんだけど、嫁だと腹が立つのよね、どこか他人だって気分が抜けないからなのかしら。
という言葉を耳にしました。
わたしには娘も嫁もいないのでよく分かりませんが、そういう感覚って普遍的なものなのでしょうかね。
「どこか他人だって気分が抜けない」からこそ許せる、ことの方が多い気がしますけれど。
そもそも、わたしには「身内だから許せる」という感覚が希薄なのだと思います。
親だろうがきょうだいだろうが、嫌なことをされたら「嫌」でしかないからなぁ…。
前提条件としてわたしは、自分以外はみんな他者、だから家族だろうが他人だろうが自分の思い通りになんてなるわけない、と考えています。
相手が娘でも嫁でも、他のどんな関係性であっても、共感できる部分がある代わりに相容れない部分もある、というだけ。
家族とか他人とかで腹立ちレベルが異なるなんてこと、あるのでしょうか。
…
ただ、胸に手を置いて考えてみたら、夫が不機嫌になって目も合わせてくれなくなると、わたしは「挨拶くらいしてほしい」と悲しんだり怒ったり、します(以前noteにも書きましたね)。
一方、会社の人が目を合わせてくれなくても、返事がおざなりでも、割と平気です。
あれ?
わたしったら、家族と他人、ガッツリ線引きしてるじゃないか!ということに気付いたので、今日はそこらへんのことを書こうと思います。
***
家族だから許せない、というのはすなわち「親しい間柄だ(と思っている)から許せない」ということだと思います。
たとえば、
蔑ろにされるとか
大事なときに頼ってくれないとか
相談なしに大金を使うとか、でしょうか。
他人だから腹が立つ、というのは逆に「近しい関係ではない(と思っている)から腹が立つ」ということでしょう。
肩や頭をポンポンされるとか
私生活に介入されるとか
余計なアドバイスをされるとか?
…
もしかしたら、わたしが「他人だから腹が立つ」ことが少ないのは、「相手のことを好きじゃないから」なのかもしれません。
わたしは夫以外の人のことにあまり興味がなくて、元々それほど期待もしていないから、何をされても割と平気なのかもしれません。
実害(=痛い・痒い・不快とか)が
及ばない範囲内であれば。
夫のことはすごく好きだから、余所余所しい態度を取られると悲しくて苦しい。わたしはその痛みを「実害」と捉えているのかもしれません。
「会社の人に冷たい態度を取られた」とシュンとしている、あるいは怒っている人を見るにつけ、そんな悲しいか?と全然共感できないわたしでしたが、そういう人にはそもそも、好きな人が多いのかもしれませんね。
相手のことが好きか、相手に対する期待値が高いから、裏切られること=実害と認識して、悲しみや怒りが湧いてくるのでしょうから。
そう思うと、友だちが多い人って、本当に大変ですね。心からお気の毒だなと思います。
(友だちが1人しかいないわたしのほうが一般的には「お気の毒」なのでしょうけれど)
↓無視する夫に悲しい気持ちになった話はこちら
↓友だちが1人しかいない話はこちら
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