一度くれたはずのお年玉を盗んで返してくれない叔母へ(30チャday31、日記35)

30日間チャレンジ達成!!!!めでたい!!!!!!!!一度サボって「31日間チャレンジ」になっちゃったけど。でも一日くらいいいでしょう。何かをここまで地道に継続できたことなんてなかったから、このチャレンジを教えてくれたアテネフランセの先生に感謝。また近々第二弾をやってみます。

さて、昨日少し叔母の話をしたので、もう少し掘り下げてみようと思う。けっこうアカン話も入ってくるので、いつか消すかも。まあ、チャレンジ達成記念ということで(?)。


私の(母の姉である)叔母は、私に三つの文化、特にサブカルチャーを提供してくれた。したがって、私の人生における彼女の影響力は計り知れない。その三つとは、①推理小説、②ボードゲーム、③ビデオゲームである。ちなみに、アテネフランセ英会話にて、同じ内容でプレゼンしたことがある。

第一に、「①推理小説」について。私の中学・高校時代、ミステリマニアだった叔母は、私に赤川次郎、森博嗣、貴志祐介、アガサ・クリスティ、エラリー・クイーンなどの本格ミステリを次々と貸してくれた。私はそれまでまともに本が読めなかったが、これらのミステリを読むことで次第に克服していった。特に私は大学受験期に森博嗣にハマり、受験勉強の傍らS&Mシリーズを読み、理系への無邪気な憧れを強めた。さらに大学では推理小説研究会(通称、ミス研)に入り、そこで出会ったメンバーから飛鳥部勝則の図像学ミステリ『殉教カテリナ車輪』をオススメされたことによって、私は西洋美術史を志すことになる。したがって、叔母がいなければ今の私は存在しえない。この点については感謝してもしきれない。

第二に、「②ボードゲーム」について。叔母が毎週金曜日にうちにやってきて、家族四人で著名なボードゲームである「カタンの開拓者たち」をやっていた(これは現父が持ってきたもの)。小学生だった私はカタンにおける「カードの交渉」というシステムによって、空気を読む力や協調性を育んでいった。このシステムは結構バランス感覚が求められ、一歩間違えればリアルファイトにもなりかねないものだからだ。それと同時に、カタンはわれわれ家族の絆を維持する役割も果たしていたようだ。カタンをやらなくなったあたりから、われわれの関係性は次第に悪化していく(これについては後ほど)。そして私は現在とある社会人ボードゲーム・サークルに所属しており、このときの経験が今でも生かされている。友人らともたまにやる。

最後に、「③ビデオゲーム」について。これは昨日の日記ともかかわるが、叔母は古のネトゲ廃人であり、私にさまざまなゲームを教えてくれた。主にポケモン、ファイアーエムブレム、テイルズ、モンハンなどである。そのせいで私もほとんどゲーム依存症となり、無事に強度近視を獲得することができた(昨日の日記を参照)。

……実は、このゲーム廃人という叔母の性質は、われわれ家族に恐るべき溝・確執をもたらした。残念ながら、その確執は現在も続いている。

私が高校生だったころの年末、叔母がいつものようにお年玉をくれた。数日後、私が金庫を確認したところ、そのお年玉がすっかり消えていた。ついでに私の両親のお金も無くなっていた。これは借金にまみれ、生活のできなくなった叔母の仕業だった。何かのきっかけで入院し、そのまま会社を休み、暇さえあればネトゲに課金した結果、叔母は破産寸前というところまで行ってしまったのである(というのが私の理解だが、詳細は異なるかもしれない)。それで私へあげたお年玉すらも取り返さざるを得なくなったというわけだ。ちなみにまだ返してもらってないし、謝罪もされていない。別にもういいけど笑

これ以降われわれ家族と叔母との溝は深まり、とてもではないが以前のように楽しくボードゲームをできるような間柄ではなくなった。……とはいえ、「文化資本」という意味で私に多大なる恩恵をもたらした叔母という存在を、私は憎み切れないし、また愛してもいる。たまに論文も読んでくれる(お年玉は返してくれないが)。

現在はほぼ連絡を取り合っていないけれど、いつか昔のように普通に話せる時が来たらいいなあ、というのが私のささやかな願いである。


追伸:これで毎日更新はとりあえず終わりです。読んでくださった方々、本当にありがとうございました。また気が向いたら更新します!

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