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アメリカで第二子出産。お兄ちゃんになった息子をどう新生活へ慣らしていく?

第二子・長女が産まれた。

まずは無事に産まれてきてくれて安堵。一方、帝王切開や特別な事情がない限り2日で退院するアメリカでは一息つけるのも束の間、自宅で怒涛の日々が始まっている。

新生活を始めるに当たり、娘を守り育てることと同じぐらい気を遣っているのが2歳になったばかりの息子のことだ。よく話に聞く、上の子の赤ちゃん返りやジェラシー。わが子は妹の存在をどう受け止めるだろう?

息子はまだまだ甘えたがりだ。娘の出産に至るまでの数日間はその甘えん坊ぶりが殊更目に留まった。何でもない時にぴたっとくっついてきたり、普段は一人で寝るのにママと一緒にいたがったり…

その度に、私は息子が両親を独り占め出来なくなることに感づいているような気がして何だか切なくなり、「妹が産まれてもママの愛は変わらないよ」という想いを込めて、息子をぎゅーっと抱きしめていた。

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さて、そんな状況のわが家。なるべくスムーズに新生活へ移行すべく、主に息子のケアを念頭に、今試験的に取り組んでいることを以下に書き留める。如何せん2人育児初心者なので、今後も試行錯誤は必至だ。


妹から兄への「贈り物」

アメリカ人のママ友にもらったアイディア。兄妹が初対面する日に、新しく家族の一員としてやってきた妹から兄へ、親愛の情を込めて贈り物を渡すというものだ。2歳になりたての息子がどこまでこの演出を理解するかは不明だったが、初対面をポジティブな経験にするという意味でありかもと思い、やることにした。

実際に息子と娘が初対面した日の息子の反応はとても可愛らしかった。病室にやってくるとまずは私に気づき、2日ぶりに会ったせいか、少しはにかみながら寄ってきてハグ。続いて、隣の小さなベッドで眠る赤ちゃんを見つけると「ベビー!」と興奮と戸惑いを交えた歓声を上げた。そして、興味津々な様子で早速近づいていき、妹のお腹のあたりを優しくなでなで。

ここで事前に用意していた贈り物(恐竜のぬいぐるみ)を息子に渡し、「妹からのプレゼントだよ。これからよろしくねだって!」と伝えた。案の定、妹からという肝心の部分はあまり理解していない様子だったが、ぬいぐるみ自体は気に入った様子で笑顔を見せてくれたので良しとした。

妹のお世話への巻き込み

これは産婦人科の先生にもらったアドバイス。例えば、妹のおむつを替える時に、息子に「新しいおむつを持ってきて」とお願いをしたり、「(妹の)着替えを取りに行こうか」と誘って一緒に箪笥へ行き、息子に衣服を選んでもらうといった具合だ。

パパとママだけで下の子の世話をしていると、上の子は疎外感を感じることがあるらしく、積極的に巻き込むことを推奨するもの。これは今の処上手くいっているように思う。私からお願いをしなくても、自分のおやつのバナナを分けてあげようとしたり、妹が遊べそうなおもちゃをベッドに持っていく様子を見ると、お兄ちゃんらしくなった姿が頼もしく、ちょっと感慨深い。

授乳中のお喋りタイム

出産直後の今の時期は頻回授乳が必要となり、特に母乳育児をする場合は、一日中おっぱいをあげている感覚だ。息子が保育園にいる昼間の授乳は、私と娘がスキンシップを図り絆を深める時間になっている分、夕方以降の授乳は息子と向き合う時間にしようと努めている。ソファで授乳する私の近くでパズルをしたり、おやつを食べる息子に色々と話しかけている。

息子は妹の授乳にさ程関心は示しておらず、今の処、間に入ってこようとはしていない。とにかく私が息子に注目していることが伝われば良いと思い、当面授乳中のお喋りを続けてみようと思っている。

尚、息子の時はなかなか母乳が出ず、この時期に心の余裕を持って授乳することは出来なかった。これは一人目と二人目の大きな違いだと感じている。

息子によるパパの独り占め

保育園の先生との会話からヒントを得たもの。出産直後のママはどうしても以前と同じように上の子に接することが出来ない。体が回復していない為、抱っこしたり、公園で遊んであげたりするのは難しいし、授乳に多くの時間を取られてしまう。

その分、パパは独り占め出来る環境を今家で作っている。「パパ!」と息子が呼んだら夫が必ず側に行って要求を聞く。今、息子に絵本を読み聞かせるのも、ご飯を食べさせるのも、お風呂に入れるのもパパだ。以前から夫とは共育児体制だったが、娘の出産前後から夫の存在感は増し、息子の懐き具合も増したように見える。

息子とママだけの時間

これはまだ十分に出来ていないが、息子と私だけで過ごす時間も、今後確保したいと思っている。毎日ではないかもしれないし、短時間かもしれない。でも、意識的にこうした時間を作ることが息子と私の絆を更に深めていく上で大切な気がしている。

昨晩、息子と二人だけの時間を何日かぶりに過ごして、改めてそう思った。息子が寝る前にベッドの横に添い寝をして、「ひげじいさん」、「おもちゃのチャチャチャ」などの童謡を一緒に何曲も歌った。息子の満足そうな笑顔を見て、かけがえのない時間だとしみじみ感じた。


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家族4人の生活はまだ始まったばかり。きっと山あり谷ありになるけれど、いつも笑顔のある家庭を築いていきたいと思う。

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